増改築
前ページからの続きです。 基礎の次は、大工工事として構造物に着手します。 この分野は現場の採寸・設計・墨付け・キザミ加工 ・・など基本段階がありますが何れかの機会に 触れてみたいと思いますので、ここではパスします。 キザミ加工が終えれば建て方の…
前ページからの続きです。 基礎工事は簡易仕様で生コンの打設へと進みます。 最近では天場塗りは時間差をつけて基礎用レベラー材などを使用し 当日の施工が主流になっています。 しかし、キソレベラーが固まりかけた頃に生コンが下に 沈下する場合が有り、後…
古い建物を解体して簡易な増改築をしたい場合の大まかな事例です。 施工面積の規模は10㎡以内で建築確認申請が不要な程度で進める規模です。 古くても、すでに有った建物を残しながら進める有効策があります。 基礎などは古い昔の基礎跡に被せたり補強しなが…
前ページからの続きです。 ついに仕上となり完了に至る事が出来て御引渡しとなりました。 元、和室だった位置から間仕切り壁と 出入り口が有った所もオープンに。 梁の欠損が有った天井の境も、なんとか納まりました。 和風の押入戸フスマもビニールクロスで…
前ページからの続きです。 和室側の骨組下地が、ほぼ完了なので 間仕切り壁、取残しの仮設は撤去。 問題の梁、欠損部分を抱合せ補強。 本当は背の高さが広い物で下端まで抱かせて補強したい所ですが 諸々の理由でこのサイズ。 台所側の天井高さに合わせて下…
前ページからの続きです。 室内、改造は下地作りでは既存との条件次第で 色々な業種の納まりや工程に関わります。 下図の二枚は編集加工で斜め端がカットされています。 内壁の下地を沈めて部屋の広さを優先にすると古い既存壁内と 下地との空間は、ほとんど…
前ページからの続きです。 解体後は、いよいよ大工工事に進展します。 まずは和室だった部屋の天井と内壁のボード下地を取り付け。 天井は38mm角の野プチ組だけの下地で 簡易型の石膏ボード用の骨組。 壁はドウブチや薄板を壁のチリ寸法に入り込むだけの厚…
前ページからの続きです。 御客様や関係者と綿密な説明と打合せや外注など各種発注手配も終えて、 いよいよ施工の着手となります。 解体を始めて、すぐに建物の構造が明らかになりました。 間仕切りは簡単なパネルですが大量生産の規格物か? 現場での造り付…
和室と台所の間仕切りを撤去して部屋を広くしたいとの御希望で 対処させて頂きました。 途中で、この建物の構造で重大な納まりに遭遇する事になります。 貴重な失敗の素発掘の展開となりますのでお楽しみに。 施工前は六畳間に押入れや床の間やタンス置き場…
前ページからの続きです。 最後にベランダのアルミルーフを取り付けます。 当時はポリカーボネート波板屋根材が半分以上の割合で 使用されていました。 樹脂の平板タイプはアクリルが価格的に安く ポリカの平板は高価で まだまだ売れ筋として 普及はされてい…
前ページからの続きです。 内装は、あまり変化はありません。 天井は下地をそのまま利用し増築部分を継ぎ足して 仕上材を全面張替しました。 突き付けタイプの吸音テックスで [ダイケンあじさい]の普及品だったと思います。 仮止め釘で接着し、後で抜けば…
前ページからの続きです。 次は内装よりも、やはり外部の雨仕舞い下地工事を 優先で進めます。 ベランダの跳ね出し床とパラペットはすべて木下地。 ベランダ床はカラー板金の平葺きで多少の勾配を付けます。 その上にアルミ根太材を転ばし取付で 既存の塩ビ…
前ページからの続きです。 増築は各、現場に応じた条件別の手順が重要かと思います。 増改築工事の基本は常に雨仕舞いと戸締りを常に優先します。 一日の内で、いつ雨が降っても既存室内などに雨洩りさせては、 すべての価値観を損なう大きな悪影響を与えま…
前ページからの続きです。 ベランダ付近の妄想が続きます。 ベランダは一階の部分が半間、出ている関係で床下地が 半分以上乗りますので軒先は跳ね出し納まりが容易です。 よって跳ね出しサイズを敷地と空間の形状に合わせて 斜めに変形させる事にしました。…
前ページからの続きです。 妄想での設計プランの確認は、まだまだ続きます。 外壁は約91㎝ほど出っ張ります。 予算の関係で既存アルミサッシは、そのまま生かし取りして 再利用です。 外壁は12㎜合板を捨て張り下地にケイカル系の不燃材を ステン釘打ち張り…
二階の簡易な増築事例です。 ほとんどの案件に言える事だと思いますが、内容のグレードや 予算、工期などもランク分けがあります。 主な分け方とすれば グレードの(上・中・下)で三種や 予算の(高・中・安)の三種 そして工期の(早・普通・お任せ)の三…
前ページからの続きです。 今回の古家で改造、改装、補修は、土間コンクリートで、 いよいよ最後となりました。 工程では途中の段階でしたが工種の別から 最後にアップしました。 土間コンクリートの簡易施工です。 分野では左官とかエクステリアの外溝や広…
前ページからの続きです。 外壁の部分で別角度。 外壁のリブ鉄板はUリブとVリブや角リブの断面形状は、 おおまかでは約3種類が多く見られます。 一番安い波形トタンは、ありふれていますので低予算でも 今回は使用しません。 時々、街中の店舗に、わざわ…
前ページからの続きです。 外廻りへの続きですが、どの程度の外壁だったのか? 施工前の状況は別な角度では、こんな感じだったのです。 波トタンには海辺なので長年の維持にペンキ塗りと コールタール塗りで持たせていました。 さすがに外周すべてを張替する…
前ページからの続きです。 いよいよ、外廻りへと絡みます。 まず・・どの程度の古家か?と、申しますと・・ 施工前の出入り口付近の当初は、こんな感じだったのです。 とても味がある古さで年季が感じられます。 施工後は、こんな↓感じになりました。 そもそ…
前ページからの続きです。 階段の組み込みと取付後の姿です。 低予算での木材仕上で施工内容も簡易仕様です。 節が適度に見られ、手摺の親柱や簡易手摺も節付き木材です。 横から見て裏側もオープンなので隅ずみまで収納スペースや 空間としてフルに活用出来…
前ページからの続きです。 造作も後半に入り簡易仕上の階段を取り付けます。 材種は足場板に使用する安価な杉の素材を使用。 癖の悪い大節でなくアテでなく含水率の低い安定した物なら 使用可能です。 当時でも今でもそうだと思いますが足場板に使用する場合…
前ページからの続きです。 下地も、ほぼ終えて最終仕上げの段階へと入り ガクブチ作りの事例です。 化粧ガクブチの素材に積層材はあまり好みで無いのですが、 この当時はペルポックの積層板が普及していましたので ローコスト予算の場合は多用しました。 加…
前ページからの続きです。 次の段階では中二階の壁面はプリント合板仕上と 傾斜天井の仕上例です。 おもいきり下地を屋根裏へ上げたので 結構、天井高さが取れ居住空間は出来ました。 次は小屋梁の包み込み下地と仕上です。 囲み寸法は1㎝でも小さくなるよう…
前ページからの続きです。 天井の下地も進み、この辺りからジプトンボード仕上になります。 要領は割り合せと通り出しの判断次第で仕上がり度合い決まります。 しかし、もっと先から下地の段階で最終的な仕上がりを イメージしながら下地を作っているので、 …
前ページからの続きです。 中二階の天井は高さを保つために屋根裏への傾斜天井にして 空間を保ちます。 小屋梁は包み込み吹き抜け模様にして 室内空間を出来るだけ広く取ります。 この現場では最小限予算の為、断熱材は省いています。 普通の居宅では、あり…
前ページからの続きです。 開口部で出入り口のアルミドア取付付近です。 土間は後からコンクリート仕上の予定です。 転び、歪み、浮き沈み・・など、 有る程度の範囲で変形している建物を修正しつつ、 見やすい、使いやすい仕上に補正して行くのは、 とても…
前ページからの続きです。 天井は厚9㎜準不燃ジプトンボード仕上なので 下地板は小舞板を打ち上げます。 最近は巾が75㎜を使用しますが、この当時の昔は 60㎜×厚12㎜安くて多用していました。 下図は編集加工で斜め端がカットされています。 やはり天井板の…
前ページからの続きです。 次は内壁下地に進みます。 同時に筋交いがまったく無い建物なので 長ボルトと腰高羽子板金物でブレス風に補強しました。 圧縮ではなく引っ張り応力での使用なので対比的に仕込み 相反する二ヶ所一組で成り立ちます。 こんな場合は…
前ページからの続きです。 いよいよ床梁の取付です。 梁受け用の側板を先付けしてから床梁を大入仕口に差し込み 引きボルトを既存の柱、外面まで通して引付けます。 既存の柱は三寸(約9㎝以内)程度で細く、 長さが約4mほどです。 ヒョロ長い建ちで吹き抜…