雨洩り
密集の旧市街地に有る釉薬瓦の屋根で雨洩り修理の事例です。 両端が隣地に挟まれた一階の屋根で釉薬瓦です。 色の呼び名は[青緑]・・通称セイロクです。 切り妻屋根で棟方向が違う為にスガリ谷の納まりになっています。 雨洩り付近の瓦を剥がして見ると納ま…
前ページからの続きです。 いよいよ工程も終盤となります。 寄せ棟付近の地瓦の切り合せは、こんな感じとなります。 欲を言えばこの時点で切り合せ部分にシリコンコーキングでも 付着させれば完璧かと思います。 波の形状が違う為の大きな穴が多いので コー…
前ページからの続きです。 愛知県産の信頼出来て普及価格になってきた 手ごろな釉薬瓦の葺き始めです。 防水下地も瓦桟木も、かなり良くなりました。 この状態で雨が降っても洩らないほどの防水性が必要です。 この下地のままでは耐久性が悪く格好が悪いので…
前ページからの続きです。 ルーフィング下地の敷き直しへと進みます。 普通のルーフィングでもなくゴムアスでもなく チャンピオンルーフの商品名で特殊な納まり材料です。 大きな特徴はゴツゴツした突起物が無数に有り少し硬い目の防水下地です。 普通の防水…
前ページからの続きです。 いよいよ解体へと進みます。 屋根の形状は雨洩りの原因に大きく絡む要素ともなります。 下図は編集加工で斜め端がカットされています。 この寄棟は平勾配が約四寸勾配と言われる40/100程度です。 しかし寄棟部分は隅勾配と言われ約…
前ページからの続きです。 何ヶ月か経過したのちに結果を確認しますと 雨洩りは解決していませんでした。(^_^;) 少しマシにはなっていますが完璧に納まったとは言えない程度の 湿りの跡が残りました。 そこで二次工事としては瓦桟木の強度不足と 漏れの原因…
そんなに古くは無い和型スレート瓦での雨洩り処置です。 雨洩りの為、最初は臨時補修をしましたが解決しない為に 二次工事へと進展し全面葺き替えになりました。 まず最初の出だしは二階の屋根から漏れていまして 外観はこんな感じです。↓ 既存瓦は厚型スレ…
前ページからの続きです。 塀用の瓦は働き寸法など全体が小さく作られています。 そして、この現場の地瓦は一枚葺きが多いので重なり代の 切り欠きが無い形状ばかりが並びます。 よって不足瓦は建物、屋根用の地瓦とは形状は、かなりの違い。 大きさの違いは…
前ページからの続きです。 既存瓦の積み替えは簡単に補修します。 積み直しに際して一時的に撤去する屋根土は廃棄処分せずに 再利用します。 古い屋根土の塊部分はカナヅチで叩くと簡単に砕けるので 粉末に出来ます。 小規模の範囲で葺き替えなので多少の量…
前ページからの続きです。 土塀のモルタル外壁が剥がれかかっている上部の塀瓦は こんな状況です。↓ 瓦その物がとても古く耐久年数はとっくに過ぎています。 瓦自体が剥離、ひび割れを繰り返しそこへ雨水が浸透し 膨張、乾燥、収縮を繰り返し自滅して行きま…
古い二階建ての住宅で1階の天井に雨洩りする場合の事例です。 雨戸の戸袋が雨洩りの原因としては多いです。 アルミサッシ窓に木製雨戸と戸袋後付けの昔は 良く有った納まりのパターン。 下の画像はサシガネ工具の巾15㎜厚さ1㎜長さ50cm程度の物を 黄色い矢…
前ページからの続きです。 作業途中の区切りはブルーシートの雨除け養生はこんな感じにして 翌日に持ち越ししました。 当たり前の事ですが雨の養生シートを押える板の向きは屋根の流れ方向で止めるのが基本です。 横に押えたい時は、ありますが雨水を堰き止…
前ページからの続きです。 いよいよ屋根瓦葺き替え施工となります。 ここからは多能工・職の本領発揮です。 大工工事で下地を改善しながら同時に追って 既存瓦も葺き直し順次進める手順です。 この複合された関わり方のメリットは途中で引き継ぎの ブランク…
とても古い屋根瓦の雨洩り修理の事例です。 下図は編集加工で斜め端がカットされています。 平型スレート瓦ですが西日本の特定地方だけかも知れませんが 通称(二本線)と呼ばれる旧式の平形セメント瓦です。 この後が(三本線)と呼ばれる平形とS形スレー…
前ページからの続きです。 水漏れの原因は屋上でのシート防水納まり不良からの 雨洩りだと判断しました。 しかし絶対とは言えません。 マンションの躯体外壁など各所のクラックなど 原因は他にも色々考えられます。 建物本体で元からの品質低下なのか?経年…
前ページからの続きです。 調査実費の請求が成立するか?否か?は曖昧ではなく、 その判断基準が無くてはなりません。 多能工・職に関わる立場で、まして自営や雇用でも責任ある立場なら、 この程度の原因調査の段階や所要時間では調査実費がどうの、 こうの…
四階建てマンションの三階に水漏れ事例です。 三階の各所に水漏れの兆候があり、 まずは居室の天井隅付近にカビと湿気跡。 その下に床面付近にも湿気跡。 下図は編集加工で斜め端がカットされています。 クローゼットの内部も外壁側の内側に湿気跡。 入居者…
前ページからの続きです。 外部の雨洩り対策を終え内部の押入補修へと最終段階。 カビの殺菌処理の前には床の養生は必要。 下図の二枚は編集加工で斜め端がカットされています。 まずはカビを除菌する為にアルコールで簡易洗浄。 カビ専用スプーレーを使用し…
前ページからの続きです。 外壁に取り付いた配線機器のボックス取付納まりには 色々なウィークポイントが有り、 特に屋根の軒先が無い雨晒しの位置は防水不良となります。 外壁に穴を明けて配線を貫通している部分にス リーブを入れ下向き勾配で水切れ対策を…
集合住宅の雨洩り事例です。 賃貸物件の二階部分で雨洩りによるカビ発生の対策。 入居者様が使用中の二階、押入に多量のカビが発生との事で調査。 押入れ中段から下の内壁と床部分が湿気を含み 黒いカビの浸み跡が、たくさん付いています。 合板材の応力は、…
横谷の納まりは雨洩りしやすくトラブルになり易い構造です。 天井裏の内側から見た横谷板金とドレン付近。 下図の三枚は編集加工で斜め端がカットされています。 内部は下地受け材が、まったく無いので谷板金の上に人が乗れば 陥没でアウト! 問題は外部の水…
前ページからの続きです。 折板ルーフ屋根の裏や天井裏は、こんな感じで 極、普通の木製野プチの下地。 最近は不燃目的で軽天下地の金属下地材が多いです。 しかし、うっかり上がると抜けます。 足場板で荷重は分散して乗るのが無難。 屋根裏の軒先はこんな…
前ページからの続きです。 二階の屋根裏で折板ルーフの垂れ下がり付近の 直下へ入る為には押入の改め口からは出入り不能なので ジプトンボードの天井を切り抜き開口へ着手。 当然の事ながら切り抜いた場所に梁や配管など障害物が あれば失敗なので事前に詳し…
前ページからの続きです。 同じ現場の屋根で別な部分の屋根からも雨洩りがするとの 追加依頼で対処した事例です。 折板ルーフと言う屋根勾配がとても緩い陸屋根の弱点として 雨洩りの原因となりやすい現象です。 屋根の中央付近で一部の範囲がたわんで下がっ…
前ページからの続きです。 屋根表面の納まり不良での雨洩り原因の補修も終え 下地処理などコーキングを終え塗装前の処置は終了。 余計な付着物を除去して防水ピッチの色違いはOP塗装で 一部の補修仕上ですが見た目も良くなりました。 最初に見た余計な処置…
前ページからの続きです。 いよいよ、根本的な対処に着手。 隠されていた部分を剥がして丹念に調査しました。 最初の雨洩りから何度も業者が入れ換わり手を付けたにも関わらず 未解決の原因は何処なのか?とても興味があります。 最初の業者が施した巾の広い…
前ページからの続きです。 解決していた、つもりが・・雨洩りの程度は多少減ったものの 少しづつは時折、漏れていたそうで 雨洩りのエキスパートと云われる防水工事専門業者さんに 依頼したとの経過を聞きました。 当方が2~3番目の業者として最初に依頼され…
同じく古い賃貸物件の雨洩り修理工事の難解事例。 軽量鉄骨構造の折板ルーフ板金葺き屋根の二階部分の 押入天井から雨洩りです。 この案件での対処は見立て不足にも関わらず当初は 解決したとの思い込みが有りましたが あてがハズレて事後の対処には苦労した…
アルミカーポートやアルミテラスで樋のゴミ詰り メンテナンス事例です。 手前にアルミカーポートと奥にアルミテラスを連結ですが 境界ギリギリの納まり。 奥行も長く少しのゴミ詰りでフレーム兼用の小さなトイ容積では オーバーフローします。 アルミテラス…
雨洩りした屋根の葺き替え工事と同じ現場で 次は和室の天井張替事例です。 目透かし天井板の納まりで床の間がある 座敷きと呼ばれる畳間。 ※余談ですが 昔から床の間がある部屋では天井板を張る方向については 決め事が有ります。 特に竿縁天井仕上の場合は …