モルタル塗り外壁に穴あけする時は
穴あけのサイズによって用具の選択は様々です。
ビス穴程度の小さな物より、もう少し大きめのサイズで
あける場合は電動ドリルを使いコアと呼ばれる
先端切削工具で穴あけします。
あける相手の材質によって刃の材質や
形状が大きく異なります。
今回は工業用ダイヤモンドの粒を電着した
コア用具を試用してみました。
直径8㎜~50㎜ほどのサイズで10個セットが
¥1500程度で売られています。
一個だけでも、それぐらいしそうですが
持っておいて損はないです。
唯一の不満はインパクトドライバーに簡単差込みで
使用は出来ずドリルやチャックアダプターで
取り付けなければならない点ですが
・・その程度は妥協範囲です。
室内の既存コンセントから近場の外壁に
防水コンセントなど増設をする場合に
電力容量が大きくない場合は近場の既存配線から
取りだす事は多いです。
コンクリートドリルの太い物を使用すれば、
あける事は可能ですが切断した切り口が
ガタガタになり易く精度も悪くアバウトです。
配管パイプなどを貫通し穴が深い場合や見栄えが
必要無い時には問題なしです。
今回は安価で簡易なダイヤモンドコアを
試し使いしてみました。
見た目がチャチな作りなので実用的には無理かなと
思いましたが結構使えました。
センターの下穴が無くても最初がズレないように
工夫すれば不要で開けられます。
工業用粉体ダイヤを電着しているのでモルタル外壁への
切れ味は良いです。
とりあえずモルタル部分は無理なく開けられました。
使用時には少し回転にプレが有りますが・・
これは切断面の詰りを無くすための遊びか?とも思われますが
単なる製造過程での精度不良による変形のブレなのか?
ドリルのセンター不良でのブレなのか?は不明です。
余り気にする必要は無い程度です。
次に奥のラス地板の木部も厚くないので、そのまま使用し
切断しましたが無理なく完了。
その奥に有る部屋内の既存、配線ボックスの裏側の間にある
土壁と木舞竹も貫通しました。
木材系の材質に穴あけするホルソーよりも刃が大きくないので
穏やかに切断できて、まったく問題無しで厚さ30㎜程度の
モルタル外壁と土壁は簡単に開けられました。
貴重な失敗体験としては・・
内部から見た埋込ボックスには手加減のミスで
余計な貫通キズが付きました。
あまり深く押し付け過ぎたのが原因ですが
影響は無いキズですが見た目は悪いです。(^_^;)
樹脂のボックスなので簡単に切れてしまい
切り込み過ぎキズから外の明かりが見えます。
真ん中の2㎝程度の穴は最初から埋込ボックスに
付いている配線貫通用のパンチ穴です。
余計な、ためらいキズは外側の切り傷です。
もっと深く切り込み過ぎていたら生きている
既存配線まで切断してショートさせれば大問題です。
それらは最初から警戒して手加減を心得ての結果でした。
木造外壁モルタルと土壁での貫通は簡単でした。
しかしRC造で砕石混じりのコンクリートは、
この程度の簡易な工具での穴あけ切断は困難でしょう。
無理やり使用するなら時間を掛けて摩擦熱を水で冷しながら
対応しなければならない気がします。
それでも電着ダイヤは擦り減り1~2回の使用で
使い終わりかと思います。
コンクリート壁面には、それなりの用具に変えて
使用しなければなりません。
高価なコンクリート用コアビットが必要でないなら、
この程度の簡易工具で十分でした。