ほとんどの、お家でいつかは起こりうる
床のタワミ例です。
トイレや浴室の出入り口付近など湿気の影響を受けやすい
場所や良く通る動線が集中する場所のローカ付近や
階段の上り始め付近は降りて来た時の衝撃が何年も続くなど
色々な条件で床板がフワフワになる不調が現れます。
床の痛みが床板だけの一部か?
その下に有る下地の構造に及ぶのか?
それを予測するには踏んでみれば、ほぼ違いがわかります。
床には普通の納まりでは約30㎝間隔に
根太材が入っております。
方向性や位置はその床全体の形状や
仕上げ材の種別によって異なります。
方向は別にして根太下地ピッチの中間だけが
フワフワしている場合は
麦踏みや・・うどん粉を足踏みで、こねる様に
床板を小刻みで踏んでみて下さい。
踏んでみれば感触で床板の下に有る根太材らしき反発抵抗を
感じる事が多いです。
約30㎝間隔のラインとその間のタワミ感覚があきらかに
違う場合は表面にある床板その物だけの問題で合板の接着層が
剥離した強度不足になった現象です。
もし90㎝四方程度の範囲で全体がフワフワすれば
下地の根太材が折れているか腐食の可能性。
それ以上の180㎝程度の距離でフワフワする場合は
(根太掛け・大引き・束材)など構造材の破損や腐食、
又は水漏れや白蟻被害による腐食や地盤の陥没など
大きな原因も有り得ます。
まずはフワフワした床が表面材だけか?
下地や構造の範囲に及ぶのか?踏んでみて確かめましょう。
但し痛みが酷い時は強く踏んで調べると位置によれば
踏抜けたり床全体が落ちる場合も有りますし・・
そんな事が現実に有りましたので自己責任にてお願いします。
床下からの状況調査をしたい場合や床下から修理する必要が
有る場合は床下へ容易に入れる進入口や位置を探します。
一番有力なのが台所や洗面などに床下収納庫が設置してあれば
それを外して出入りが可能。
その次は和室の畳をメクリ下地板を一部剥がして
出入り口を確保し対処します。
場合によってはすでに、そのために45㎝角前後で
切断した跡が有る位置を探すなど。
床下に這入り込めても基礎に人が出入りできる大きさの
風抜き穴などがあれば間境い越しの奥へ侵入も問題無しですが、
家の設計や施工内容によっては閉鎖されており、
まったく移動できない事もあります。
この作業経路の条件によって調査や施工時の
難易度が大きく左右されます。
目的の修理場所までスムーズに出入りできて
距離も近ければ容易となります。
閉鎖や障害物などで、どうしても目的地の床下に
潜り込めなければ、しかたなく床その物を切り抜いて
修理しますが床表面に切断キズが出ますので
なるべく床下から対処したいのが最善策かと思います。
床下に潜り込むと時々、やっかいな物が存在します。
建築工事跡の廃材や残材・・その他、
このような遺留物にも遭遇します。
・・ヘビの抜け殻ら
床下作業は圧迫感・閉塞感・恐怖感・・などで
生理的に無理な人がいます。
とくに、こんな生々しい遺留物は、好む人は
かなり少ないと思います。
※抜け殻ではない生身の本物ニョロちゃん、が登場する別記事を
ごらんになりたい方は・・そのページをどうぞ!
(画像の編集を終えたら後日リンクを埋込ます。)
今回の補修は約30㎝間隔の中間だけがフワフワしている
床板の強度不足です。
床仕上げになっている縁甲板と呼ばれる物は長いですが
幅が狭く継ぎ目が多く昔の工法は捨て張りを、していない
根太下地への直張りが多いです。
頻繁に歩き体重が常にかかる部分は、床板の合板層が剥離し
フワフワになります。
やはりネダ材が旧来の303㎜ピッチ施工では頻繁に通る場所では
長年の荷重には耐えられません。
せめて床板の厚みが15㎜の高級材なら耐えられたと思いますが、
ほとんどが12㎜です。
床下に湿気が多い場合は更に痛みが加速します。
この現場では床下から見れば根太の直ぐ横にガスの配管が有ります。
もし床下に入らず直接床板を床下の状況を知らず上から
丸ノコで切断したとしたら・・
ガス管を切断してしまう可能性は十分ありましたね。
やはり現況調査は綿密に調べる必要があります。
次のページは補修内容に移ります。