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水漏れ修理2(頻度の多い洗面台の水漏れ)

洗面台の水漏れは、とても良く有る困り事パターンです。

内部の給水と温水の両方とも止水栓と混合栓の繋ぎには

ジョイントパッキンが入っており
長年に渡ると昔のゴム製パッキンは自然に両方とも劣化し

ボロボロになります。

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どちらかと言えば湯の方が熱で早く痛みます。

ゴム製のパッキンは弾力性が有る為に接続部品の角度が

多少変形したり接続面でフランジと呼ばれる接触面が

多少、歪んでいても追従し水漏れしにくいメリットはあります。

接触面に使用しているパッキンは触らなくても劣化して

弱くなりますが配管を触ったり緩んでいるのか?と思い

道具で締めたり緩めたりでヘタに触ると弱りながらも

落ち着いていたパッキンが動くと

一気に劣化が限界になり水漏れします。

最近はノンアスベストの硬質パッキンに替わり、

かなり長寿命となりました。

しかし弾力性が無いので、やはり既存配管に

無理な力が加わると動いて隙間が開き

水漏れする恐れがあるのでウッカリ触るのは危険です。

近年は差し込み式のワンタッチジョイントが

主流になって来ました。
 

※余談ですが

 

この現場では止水栓のバルブハンドルが

湯の印で定番の赤ではなく水用の青色になっています。

通常、向かって左側は湯の配管のはずです。

 

混合水栓器具がツーハンドルの場合は

機能的には問題ありませんが、使用する人間は

右利きの人が多く右側のハンドルを
先に開けて、いきなり熱湯が出た場合に危険なので

右は安全な水にするはずです。

それでも時々、逆配管の場合がありますので

注意が必要です。
 

※本題に戻ります。

 

普段は洗面台の中は物が一杯で、この部分に

水漏れが有っても、なかなか気づきません。

この現場ではすでに収納物は無く床板も腐食して

無くなっています。

 

相当前から水漏れで床部分が腐食して無くなった様子。
 

さっそく洩れの現状確認をして見るとポタポタと洩れます。

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長らく水漏れが続くと木製の床下は直ぐに腐ります。

水漏れしなくても排水口に防湿、防臭キャップが無いと
排水管の穴とジャバラ排水ホースの隙間から湿気、湯気の影響で
床下に結露による水滴が多く付着したりして、やはり腐ります。

画像の一部はプラバシー保護の為に画像加工しています。

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この接続場所の近辺は年数による耐久限界であり、さらに上の
混合水栓との接続付近もアジャストパッキンが

劣化しているはずです。

よって接続管をヘタに動かすと新たな水漏れが増えます。

関連部分のパッキン4ヶ所はすべて交換が必要です。

このような状況で本体が古ければ本体を新品に

交換する方が将来的に新たな補修が無くなり得な場合が多いです。

その場合は現在漏れている所だけ応急補修し、

他は、一切ヘタに触らない方が無難です。

そしていずれ別な部分から漏れる可能性が高い事も

御客様に報告しておきます。

この現場では、とりあえず

暫定処置だけする事にして終えました。