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構造問題1(躯体で手抜か?)

在来工法の構造で不可解な事例をアップします。

外壁によく見られる切り妻屋根のケラバ側(妻側)です。

良く見れば桁鼻のコグチが変形しています。

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普通は外壁面の垂直と平行でなければなりません。

古い木造の建物ですが古くても、こんな激しい

転びにはならないはずです。

新しくても多少は加工精度の違いで、転んだり、

木材特有のクセで変形する事があります。

しかし勾返り(コガエリ)加工していない場合に有り得る転びは、

このような激しい転び角度ではありません。

柱ホソが無くコロ乗せの場合は桁の天場がタルキに打った

釘に引っ張られタルキ下場に、くっ付くような角度で、

こんな転び方なら、あり得るパターンです。

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不自然な転びですが、この理由で転んだ可能性が高いパターンです。

同じ建物なら仕事の程度が同じになる可能性が高いので
普通の原因は桁の天場に打つ屋根タルキの傾斜角度に対する

接地面を屋根勾配に合わせて斜め落し加工を

していない場合に、ほとんど、こうなります。

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いわゆる手抜き工事とも云われる可能性が有る

見た目が極端に悪すぎる事例です。

柱と桁との差し口であるホソの長さが短ければ、

なおさら桁材はタルキから打ちこまれた釘の
引付効果で引っ張られ接触面に空間が有る為に

桁材が変形します。

釘の引付力だけでは無く屋根の荷重自体が桁の角に

掛かり荷を受ける柱の芯とは位置がずれる為に

断面の姿は少なからず変形します。

とても見苦しい変形となる可能性は、

このように稀に有ります。

しかし、この現場では逆向きの、ひどい転びが

一部では見られます。

下の画像では桁端の垂直線は本来なら

黄色の点線が当たり前ですが現実は赤線。

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転びの度合いが激し過ぎます。

癖の強い地松の材料を桁に使用しているなら、

あらゆる角度に変形しますので、こんな、変形も考えられます。

 

しかしヒネリの度合いが大き過ぎます。

こんな事になら無いようにタルキの当たり面に

斜め落し加工をしますが手間の違いは僅かですが、
結果の差はとても大きな問題として後に残ります。

 

しかし斜め加工せずに角にタルキを乗せて
釘で止めて桁が角の点当たりで空間による斜めに

引き付けられても反対の角度に変形します。

おそらく柱のホソ長さが極端に短いか・・

桁のホソ穴を間違いでも、あけ直しせずホソを切ってしまって

乗せて釘打ちだけの手抜きかも知れませんが

解体しないと不明です。