陸屋根の防水層のメンテンス事例です。
現在は屋根からの雨洩りは無いですが
耐用年数が気になるとの事で対処。
まずは現況調査から全体を見ると普通の納まり。
シート防水は破れも無く表面の掃除など
簡単なメンテナンスで良さそうな気配ですが・・
しかし細部を観察すると色々と気になるヶ所があります。
まず目立つのは表面の保護塗装でもあるトップ仕上が
劣化しているので塗り替え時期の模様。
そして太陽ヒーターの重量物で防水シートが
重い負荷の影響を受けている様子。
防水層を傷めない様に保護マットを敷いては居ますが
陥没の影響は受けている模様。
シート防水の一部が不安定な色合いと歪みが見れます。
シート防水層の下地はフェルトなどのクッション下地を施している為
フワフワと弾力性が有り集中荷重をかければ陥没する納まり。
その為、架台の下に防振ゴムを挟んでいるのですが小さ過ぎて
集中荷重になり陥没状態。
そして架台の控え線を固定している位置が
排水ドレン金物に仕込んでいます。
台風や地震などでズレやアオリを防ぐために
控え線は必要ですが・・防水層にキズがつき破れる状態で危険。
一部分を細かく観察すると、すでに傷が見られます。
このまま年数が経つと防水層は確実に破れますので
簡単でも対策しておいた方が賢明でした。
次に続く。