納戸の中に簡単な書棚を取付する事例です。
内壁面に直付けして最低限の組み方をします。
素材はパインの集成材で長尺板を巾落しするのが安上がり。
どの程度のサイズを作りたいなら、
どの程度の素材規格サイズが有るか調べて切断加工をした時に
ムダのない木取りパターンを綿密に予測して作れば
とても経済的で楽な加工となります。
一般的な組み方は縦板に大入仕口で棚板を入れ込みする為に
加工するのと一部は簡単に突き付けてビス止めするのと、
棚受ダボ金具で受けて可動式にする仕様などが基本で
多く用いられますが、この現場例では棚板の巾が狭い為に
一番、簡素なビス止め仕様にしました。
いわゆる・・言葉使いは悪いかも知れませんが
・・イモ付け納まりとも呼ばれ
このように掘り込みなど手間を掛けず見かけだけ接続部が
くっいていれば良いだろう・・と
簡素化するのは色々な場面で実用されます。
悪く言う場合はイモ大工!と呼ばれ軽蔑されます。
※設計仕様ではホソ・入れ込みなのに手抜きで突き付けや
手抜きなのに仕口が大きく空いたり汚い・・など下手を意味します。
良く言ったり善くとれば・・切り欠き過ぎて木を殺さずに
木を生かしている・・など
合理的でムダのない高評価と、される事も有ります。
しかし・・手を掛けたのに出来が悪くなる時もあります。(^_^;)
この現場では組んだ枠を内壁にL型金物で直止めする為に
箱物特有の背板は不要にしました。
倒壊防止で内壁に直止めの簡単な組み方ですが箱物のように
すぐに移動できないのが弱点。
配置換えがほとんどなく定位置で固定される場合は、
この組み方が有利です。
次に続く