耐震の為に補強する金物や突っ張り棒や
粘着シートなど様々な部品が販売されています。
今回は四種類ほどの事例を掲げて見ますが、すべてが
無理やり納まりで見栄えには問題が有りました。
まずは大型家具の転倒防止。
取付部品はL型金具やワイヤーなどが手ごろ。
問題は家具の配置付近に内壁の下地材で強度が信頼できる部分に
固定したいのです。
しかし最短距離で見えにくい位置に取付できて
倒壊防止できる条件は稀です。
下地への有効な固定位置が離れている場合はワイヤーが便利。
補強金具の取付位置は家具の上部が転倒防止には効きます。
しかし木製家具の構造によれば端の方に取り付け過ぎると
家具の部材が外れたり剥がれたりするので注意。
接続部品はワイヤー専用部品が各種有り目的に合わせて使用しました。
冷蔵庫などは取付ビスが困難なので本体の一部に
ワイヤーを絡め固定して繋げます。
並べている家具が有れば連結してツナギます。
取付位置は上部で奥の方なので正面の目線からは、
ほとんど見えません。
量販店に売られている既製品の天井への突っ張り棒は
上下の効果は有りますが
横方向への移動防止に効果は期待できません。
倒壊には上下震動の防止よりは
ワイヤや金物で横揺れ移動の防止策が有効です。
それでも天井への突っ張り対策はなにもしないよりは
有効ですが元々、天井は強度的には曖昧な納まりが多く、
どこでも強度に耐えれるとは限りません。
次に続く。