排水不良の困り事ですが原因では良く有る
会所桝の穴あきと地盤陥没が絡んだ事例です。
敷地の末端を調査すると排水会所枡の中は
下の通り雑排水が抜けず↓オーバーフロー気味。
ここまでは良く有るパターンです。
公共下水道はまだ完備されていなく
生活雑排水と雨水の混合排水。
末端の側溝や水路までは排水径路が長い敷地で
盛り土の地形。
盛り土の地盤で懸念されるのは長年による
自然の地盤沈下。
地下に地盤強化対策をしていない普通の盛り土、地盤は
徐々に下がります。
一部の擁壁は石積みで高さは約2m程度の所に
排水径路の最終枡が有ります。
排水管の出口で敷地内付近は解り難いですが、
こんな状況。
石積みの擁壁から出ている排水管を上から見るとこんな感じ。
下の方に僅かに見えるのが敷地に接する下に有る坂道。
擁壁、出口の排水管は支持金物で固定されているので
敷地内の地盤は沈下しても
外の露出配管は下がらずそのまま。
よって逆勾配と、なり排水不良となります。
この末端部分を下げなければスムーズな排水は出来ません。
石積みなので加工しにくいですが必要な下がり代を
まず手作業で慎重にハツリます。
全体を斫らずに配管の下付近だけを
下げたい寸法だけハツリ開けします。
石積みは見た目が強固そうで穴あけは困難そうに見えても
裏が薄い時はハツリ開けは容易な時も有ります。
もちろん色々なコツが有り電動工具でなくても
簡単に斫れる時が有ります。
無事に斫る事が出来れば敷地内の陥没した排水管の先で
逆勾配に跳ね上がっている付近を掘り下げます。
ほとんど土木作業となりますが石積み付近は裏側に捨て石が有り、
とても掘りにくいです。
次に続く。