古い賃貸物件のポリ浴槽、簡易修理事例です。
据置型の二方、全エプロンで前面エプロンの
下端付近が腐っています。
ポリ浴槽なのに、なぜ?錆びが出て腐るのか?
疑問でしたがエプロンのみ、別な構造となっており
古いタイプは内部に薄い鋼板が入っています。
長年の使用による湿気で内部から鋼板が錆びて、
このように腐ります。
最近のポリ浴槽は鋼板下地を使用せず樹脂類のみで
内部のバックアップ材の発砲ウレタンも密にし
強度を増しているので、このように腐る事はないです。
本来は浴槽全体を取替えれば良いですが
オーナー様の意向で予算が厳しく
簡易補修で維持管理コストを抑えたいとの事です。
そこで厚さ0.3㎜の薄いステンレス汎用板を直張りで
強力両面テープとシリコンで接着。
当然、上部の端は肌に触れる部分なので折り返し曲げの加工をして
ケガをしない様にします。
これで浴槽本体がダメになるまで、まだ10年以上は
持つかも知れません。
この対処は板金と防水の基本要領で関わります。
当然浴槽の取替例も、お勧めの提案が必要です。
その時は浴槽のサイズを測り浴室内からスムーズに
出し入れが可能か?調べておく必要が有ります。
出入り口からか?・・窓からか?・・
壁を切り抜く必要があるか?・・
など定番の調査内容が有ります。