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雨洩り工事5−1(折板ルーフの難解な修理)

同じく古い賃貸物件の雨洩り修理工事の難解事例。

軽量鉄骨構造の折板ルーフ板金葺き屋根の二階部分の

押入天井から雨洩りです。

 

この案件での対処は見立て不足にも関わらず当初は

解決したとの思い込みが有りましたが

あてがハズレて事後の対処には苦労した挙句に、

やっと原因をツカミ何年か後に、やっと解決出来た案件で

貴重な失敗を含んでいます。

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最初に修理の依頼が有った時はすでに他業者が過去に何度か

対処したが解決出来なかったとの事です。

最初の見立ての頃に調査では押入の天井ベニヤ板と

枕棚の合板にも雨洩りのシミ跡が有ります。

おそらく屋根に上がれば原因の明らかな場所が見られるだろうと

楽観視していました。

ところが・・この案件は、この後も長年に渡り

未解決が続く序章だったのです。

まず二階の屋根に上がると標準的な折板ルーフ板金葺きで

陸屋根と云われる暖勾配の屋根。

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そして経年劣化で錆びや消耗度合いが進行。

 

陥没のリスクでウッカリどこでも不用意に歩けません。

雨洩り付近には、今回までに至る何度もの処置らしい、

広い雨押さえ板金を3枚ほど無理やり重ね張り状態。

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一部を外して古い元の屋根材を調べます。

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一番、気になる折板ルーフの端部を調べると

古いポリコーキングが劣化しています。

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耐用年数は限界のようですが板金の葺き替えを薦めても

予算が無いと言われるのは承知の処。

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折板ルーフ端の防水不良が濃厚で狙いを絞り

調査の続行。

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これが原因のような先入観を頼りに剥がして掃除をしてから

新しい変性シリコンをコーキング処置。

かなり前の事例なので使用工具は当時愛用していた12vの工具。

防水のコーキング剤は近年では常識のウレタンではない、

当時は信頼の有った変性コーキングを使用。

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部分的には塗装も施し防水と水吐け改良を改善し

自信満々で結果を信じて様子を見て頂く事にしました。

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それから2~3年経過して、なんとなく結果を訪ねて見ると・・
ほとんど解決していないようで時々洩るらしいとの事。(^_^;)

 

それなら・・早く行ってほしかったのに!と告げましたが

・・そこは御客様の配慮か?諦めか?

何処へ頼んでも・・やっぱりダメで元々の建物を建替えるか?

少なくとも屋根の葺き替えを勧められるのがオチ!。

・・かと思い、あえて手直し要求しなかった、ご様子。

しかし洩る量はかなり少なくなったとは聞きましたが

完治では無かったようです。

その後、オーナー様は

防水屋さんに頼んで見た所、なおさら悪くなった

ので再び見てほしいとの展開。

再度リベンジさせて頂く事となりました。

次に続く。