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雨洩り工事5−2(折板ルーフの難解な修理)

前ページからの続きです。


解決していた、つもりが・・雨洩りの程度は多少減ったものの

少しづつは時折、漏れていたそうで
雨洩りのエキスパートと云われる防水工事専門業者さんに

依頼したとの経過を聞きました。

当方が2~3番目の業者として最初に依頼されて

手を付けたものの減少したものの完治せず
文句を言えずに4番目の防水工事専門業者に依頼したが・・

もっと悪化した為に再び当方に相談が有り

事の成り行きを知った次第です。

今度は慢心せず一旦、手を付けた案件は必ず

経過責任を負い続ける必要性を強く感じました。

雨の日に現場を訪れると・・こんな感じで酷い状態。

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こんな雨洩りの状況では入居者の方は

とても不快だと思います。

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私が最初に引き受けた当初の雨洩り跡よりも

他の専門業者さんが処置してから、

まさしく悪化していました。

雨が上がり現地の屋根に上がると・・こんな状況。

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まさしく防水業者らしくアスファルトピッチらしい

防水剤をコテコテに塗りたくっていました。

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スラブなどコンクリート屋上面なら有り得ますが、水の切れが必要な
折板ルーフ板金葺きの場合は、よほどの水吐け納まりでないと

返って土手塞ぎで水溜まりが増えて逆流のリスクが多くなります。

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詳しく調べると怪しい所は無数に有りました。

おそらく防水専門業者さんでも担当者さんは経験の浅い方が

対処したのかも知れません。

熟練者さんなら納まりを見れば最初から無理が解り

引き受けなかったと思われる悪条件です。

又は水の切れを必要とする板金屋根納まりの構造を

理解していないのかも知れません。
 

※余談ですが

 

瓦屋根の厚型スレート瓦にも全面的に肉厚の

フィラー下地など防水剤の吹き付けをして
水抜けが必要な重ね部分を潰した為に雨洩りする事が

一時、問題になりました。

瓦屋根は屋根勾配がキツイので、なんとか雨水は

水下に流れますが、それでも瓦の重ね代の付近は逆流して

雨洩りが多くなります。

まして、この現場の陸屋根は、ほとんど水吐け勾配が無いので

塗り厚さだけでも溜まり水になり易い。
 

※本題に戻ります。

 

目につく所を詳しく調べるとあちこちに抜け穴が有ります。

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塞ぎ切れていない抜け穴です。

 

大きさは3㎜程度ですが洩れる原因です。

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指が入るような穴や・・一見、塞がっているような所も

ノコの刃がすんなり入る隙間など・・

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根本的に直す為に初心に帰り後から様々な業者が施した跡を

すべて剥がし原形の納まりを表す事にしました。

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次に続く。