前ページからの続きです。
解決していた、つもりが・・雨洩りの程度は多少減ったものの
少しづつは時折、漏れていたそうで
雨洩りのエキスパートと云われる防水工事専門業者さんに
依頼したとの経過を聞きました。
当方が2~3番目の業者として最初に依頼されて
手を付けたものの減少したものの完治せず
文句を言えずに4番目の防水工事専門業者に依頼したが・・
もっと悪化した為に再び当方に相談が有り
事の成り行きを知った次第です。
今度は慢心せず一旦、手を付けた案件は必ず
経過責任を負い続ける必要性を強く感じました。
雨の日に現場を訪れると・・こんな感じで酷い状態。
こんな雨洩りの状況では入居者の方は
とても不快だと思います。
私が最初に引き受けた当初の雨洩り跡よりも
他の専門業者さんが処置してから、
まさしく悪化していました。
雨が上がり現地の屋根に上がると・・こんな状況。
まさしく防水業者らしくアスファルトピッチらしい
防水剤をコテコテに塗りたくっていました。
スラブなどコンクリート屋上面なら有り得ますが、水の切れが必要な
折板ルーフ板金葺きの場合は、よほどの水吐け納まりでないと
返って土手塞ぎで水溜まりが増えて逆流のリスクが多くなります。
詳しく調べると怪しい所は無数に有りました。
おそらく防水専門業者さんでも担当者さんは経験の浅い方が
対処したのかも知れません。
熟練者さんなら納まりを見れば最初から無理が解り
引き受けなかったと思われる悪条件です。
又は水の切れを必要とする板金屋根納まりの構造を
理解していないのかも知れません。
※余談ですが
瓦屋根の厚型スレート瓦にも全面的に肉厚の
フィラー下地など防水剤の吹き付けをして
水抜けが必要な重ね部分を潰した為に雨洩りする事が
一時、問題になりました。
瓦屋根は屋根勾配がキツイので、なんとか雨水は
水下に流れますが、それでも瓦の重ね代の付近は逆流して
雨洩りが多くなります。
まして、この現場の陸屋根は、ほとんど水吐け勾配が無いので
塗り厚さだけでも溜まり水になり易い。
※本題に戻ります。
目につく所を詳しく調べるとあちこちに抜け穴が有ります。
塞ぎ切れていない抜け穴です。
大きさは3㎜程度ですが洩れる原因です。
指が入るような穴や・・一見、塞がっているような所も
ノコの刃がすんなり入る隙間など・・
根本的に直す為に初心に帰り後から様々な業者が施した跡を
すべて剥がし原形の納まりを表す事にしました。
次に続く。