前ページからの続きです。
内壁下地を沈めてドウブチを取り付けの場合は
塗り壁のチリの深さによって遣り易さ、遣り難さが大きく変化します。
チリが浅いと遣り難い事になります。
場合によっては土壁の端はチリの深さが有る様に見えて
土壁の中心付近は腹が出張っている事も有り
下地が入らない場合も稀に有ります。
そんな時は土壁かドウブチ下地の、どちらか?を削り取り、
なるべく真っ直ぐにします。
芯壁の土壁には裏表が有り片方はチリが深く裏はチリが浅い納まり。
普通は和室などメインの部屋側がチリが深く
外壁など、どうでも良い方に裏面としてチリが浅くなる場合が多い。
ヌキ板の外側に縦の竹小舞を付ける側が物理的に壁厚さが大きくなり
柱のチリが少なくなる納まりとなります。
間仕切りの場合洋間側がチリが浅く
和室側などメイン側の壁面に縦の竹小舞を入れると
チリが浅くなり外壁面に縦竹を入れます。
柱のチリが深いほど良いとするのは、
たぶん柱の太さを誇張する為にチリの深さを
気にするのだと思います。
柱が細いと必然的にチリは少なくなり無理気味な納まりとなり
チリが大きいと柱が太く安心感が得られるのは考えられます。
壁面のクロス下地は合板と石膏ボードの併用です。
壁面のボード下地と取付物がある面は合板下地の組合せです。
ここでも手順は上部から下地作りで下部は後廻しが有利。
次に続く。