前ページからの続きです。
調査実費の請求が成立するか?否か?は曖昧ではなく、
その判断基準が無くてはなりません。
多能工・職に関わる立場で、まして自営や雇用でも責任ある立場なら、
この程度の原因調査の段階や所要時間では調査実費がどうの、
こうのは問題にしません。
むしろ反面業者さんなどが残してくれているかも知れない
失敗の素に遭遇する切っ掛けを感じます。
そうでなく自然の摂理によったり構造や耐久性による
未知の原因に触れるかも知れない興味も有ります。
よって調査は自主的に続行。
三階に水漏れが現れるので上の四階の
給排水系統を見落としが無いか?再調査中。
流しの排水も逆流のオーバーフローが無いか見ると
床下は防臭キャップの密閉不良による湯気など
湿気が有る程度で階下への水漏れは無し。
調べついでに古い劣化したコーキングを除去して
防臭キャップに取り替えて改善し終了。
給排水系統に異常が無ければ後は建物の構造上の納まりとして
最上部の外観を調査。
屋上を見るとスラブ屋根のシート防水納まりです。
元からの防水表面ではなく過去に何度か苦し紛れに
メンテナンスしているような気配。
表面が、かなり、よれており保護塗装の色合いは、
まだ持ちそうですがシートのシワが多い。
特にドレン廻りが怪しい。
何ヶ所か有るドレンすべての末端処理が
雑で水吐けが悪い。
良く見ると破れや浮きが有りました。
近くで観察すると原因らしい漏れ穴は
発見できました。
オーナー様に報告し撮影する程度にして、この場合は
ヘタにコーキングなどで直ぐには埋めません。
手直しして貰う予定の業者さんやオーナー様が
現認するまで現状保存が必要です。
そして建物保険などで修理する場合は、手順がありますので、
良かれと思っても、うかつに手は出せません。
漏れの確認テストとしてはペットボトル程度の水を流して
ドレンに排水される以外に漏れ穴に吸収される様子を
確認出来たら雨洩り原因の確定は出来ます。
どうやら屋上の防水不良が原因は確定で
躯体の雨洩りから階下へ浸み渡り雨洩りが濃厚。
オーナー様は過去の経緯から屋上防水の担当業者に
再度、問い合わせをして手直し処置を依頼するとの事で、
ここで原因調査は終了。
その後、屋上の手直し防水処置を終えたらしいのを確認し、
観察日数を経過してから
再び階下の内装を一部修理する事で対処は続行します。
次に続く。