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天井工事4(ボード下地の抜け落ち)

台所の天井が垂れ下がっている!。

いまにも天井が落ちて来そう!。

 

と緊急事態のように依頼が有りました。

 

現場を見ると部屋の真ん中付近の天井と

照明器具がダレ下がっていました。

古い天井で石膏ボードに塗装だけや

クロス張り仕上の納まりです。

天井の中心付近が垂れ下がる天井裏の状況を調査すると

下地木材の一部が抜け下がり。

照明器具の重さやヒモスイッチで引っ張る力で

釘が抜けた原因です。

天井裏の納まりを見るとボードの下地は野プチに

ドウブチの切り欠き組み込み。

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昔は、薄いドウブチが横方向に使用されていましたが

近年は、ほとんど38㎜角以上の使用です。

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昔の、このパターンは野ブチを十字に組、合い欠き仕口するより

簡単ですがボード釘打ちはカナズチを使用で昔の手作業では

薄いドウブチは真ん中の方は釘が沈みにくい欠点が有りました。

ビス止めなら引き付け止めなので薄い下地でも問題無しですが

薄い下地に釘を手打ちは困難でした。

最近は38㎜角と厚さ12㎜の小舞板を約30cmピッチで

野ブチに釘打ちする下地が多くなりました。

このような野プチにドウブチの切り欠き組み込みはとても弱く
しかも下から釘の打ち上げのみなので、この事例のように

下にスッポ抜けしやすいのです。

 

対策としては釘を斜めに打ち、しかも逆方向から拝み打ちなら

簡単には抜けませんでした。

真下から真っすぐ釘を打つだけなら・・

このように簡単に抜けるトラブルになり易いのです。
 

このような条件を知らずに天井裏に上がり体重を掛ける場合は

天井もろともの抜け落ち転落で、とても危険です。

 

そして抜け落ちる頼りない下地を当てにし過ぎて

照明器具を固定しても、このように後で抜け落ちます。
 

このタレ下がりの補修は下からボードに1m以上の長い

当て木をしてボードの釘抜け部分を壊れない様にジャッキアップして

持ちあげ補強してから釘抜け部分をビスで固定。

照明器具はドウブチ下地から野プチ下地へとビスの利かし

位置を変えて補修は完了しました。

後半の仕上画像は不明なのとあまり意味がありませんので、

自然の状態でもこんな抜け方をするので、天井上に

上がった時の体重を掛ける場所には

注意する参考の為にアップしました。