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クロス貼り仕上は下地の条件と納まり寸法次第で
難易度が大きく変わります。
特に下地の吸水度合いは作業性が大きく異なります。
脱水、乾燥が早い下地や気温などの条件下では貼り難く
湿気が多過ぎるのも決まり難く。
取付済みのガクブチや備品の位置や納まり方や
割り付け寸法での重ね切り合せ位置など。
各所の納まり条件で能率は大きく変わります。
糊付けは早過ぎず、遅過ぎず・・タイミングが重要。
せまい現場ではクロスの糊付け機は大き過ぎて据付場所に困ったり
多少の糊付けの為に機械のセッティングや事後処理は
糊付け作業の正味時間より後の掃除、手入れの掛り過ぎが多く
この程度は手作業ローラーで直塗りが有利な時が多く有ります。
貼る順番も利き手が右なら右側から貼り始めて
左に張り逃げるのが有利です。
やってみれば、順当手順の場合と、成行きで逆手順に、なってしまった
経過と結果で生じるギャップで、つくづく解ります。
しかし大きさの順番や張る場所によって順番は
承知の上で手順、前後させる事が有ります。
トイレは多種多様な条件が凝縮されている納まり現場です。
多勢よりも少数でないと入れない床面積なので
多能職技能の有無で結果には大きく影響します。
仮設で前日使用できた便器も本付け固定して、
いよいよ完成。
上部のクロス仕上も完了し設備機器の備品取付後に
使用テストも終えて、なんとか完了しました。
トイレのこのような改造は室内に手掛ける内容や度合いにもよりますが
現況を大半残し和洋兼用型の床壊しで、この程度なら1~3日の工期。
トイレは短期間の完成が必要で、なるべく外に仮設トイレ設置は
避けたいですが・・止む無しも有り。