前ページからの続きです。
中二階の天井は高さを保つために屋根裏への傾斜天井にして
空間を保ちます。
小屋梁は包み込み吹き抜け模様にして
室内空間を出来るだけ広く取ります。
この現場では最小限予算の為、断熱材は省いています。
普通の居宅では、ありえない事ですが、
めったに使用しない目的なので節約して
その予算は他の範囲に広く浅く振り分けます。
下地作りが重要な作業であり、とても肝心な工程です。
なにもない所へ、なにかの切っ掛けを設け、
そこから安定した条件への下地作りへと拡大するのは
ゲーム感覚の面白さがあります。
傾斜天井は一部の水平を切っ掛けに壁の垂直ラインとの
絡みで傾斜ラインなどの区切りで順を追って決めて行きます。
作業的には埃りだらけで、けっして小奇麗な作業ではありませんが、
ベーシックでアナログ的な楽しい作業の瞬間が時々あります。
この段階では天井裏への屋内配線が必要な時が有りますので
見落とし忘れは注意。
次は厚9㎜準不燃ジプトンボードの仕上に入ります。