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古家改造1−13

前ページからの続きです。


外廻りへの続きですが、どの程度の外壁だったのか?
施工前の状況は別な角度では、こんな感じだったのです。

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波トタンには海辺なので長年の維持にペンキ塗りと

コールタール塗りで持たせていました。

さすがに外周すべてを張替する予算は無いので

必要最低限の範囲で張替え決定。

仕上材は木目風エンボス加工のUリブ鉄板です。

この施工当時は仮設工事を外注でも、まだ丸太組の足場組仮設が

低予算条件では普及していました。

下図は編集加工で斜め端がカットされています。

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現在は、ほとんど単管か、一側カチコミ、又は

ビテイ枠などが主流です。

しかし一部でも丸太材での番線縛りの結束はアナログ技法としては

完全には捨てきれず、

その組み方の基本技能は、知っていてけっして損はありません。

どこかで必要な場面は少なからず、まだまだ出て来ます。

下地は米松の60×30の桟木を下地にします。

 

ドウブチでは薄過ぎて通りが決めにくいです。

やはり柱の出入りが大きいのでパッキン調整は
厚みの変化が場所によっては、かなり大きいです。

問題は壁面垂直度合いですが建物の転びに追従して・・

それなりに転んだままにしました。

直線性だけをパッキン調整するのと、
バカ正直に水平、垂直を完璧に出して合せる場合と
現場の目的と状況次第でケースバイケースとなります。

この現場は前者の納まりにしないと、飛出しが激しくなり

別な問題が生じる為、現況の転びに追従する方針です。

下地の出入り調整は端から端を水糸張りや

今はレーザーなどで起点、終点を決定し
2~3m置きにピンポイントでパッキン調整をします。


後は直線性の良さそうな下地材をピンポイントの調整跡に

仮止めしてから、中間の下地をビス止めで定規に引き寄せます。

 

仮の出入りや通りを決定してから裏側に必要なパッキンを

入れ込めば下地の表面均しをする能率はとても良いです。

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昔の釘打ちが主流時代はこんな事は、やりにくかったのですが

ビス止めが一般的になってから、引き付け仮止め手法が可能で、

とても能率が良くなったかと思います。

後は次のページに続きます。