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軒先改良工事1(越境の後退と納まり変更09)

前ページからの続きです。


作業は後半に入り、板金工事の谷トイを敷き込みます。

当然防水目的でルーフィングシートの下張は必須です。

どちらかと言えばルーフィング下地が本命で板金や屋根瓦は

養生又は保護であり一時的な水量を先に捌く役目かと思います。

それらで捌き切れない濾水をルーフィング下地など

防水シートで受けて水下に排水すると言っても

過言ではないかと思います。

その為には、やはり下地の勾配や納まりが重要かと思います。

谷トイ板金はヤゲン形の三枚組みで施工しています。

下図は編集加工で斜め端がカットされています。

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一本物で製作すれば継ぎ手が無くて良いのですが、

さすがに長過ぎて 搬送や荷上げが困難となり

三枚組となりました。

コイル巻を屋根に上げて現場折り加工も可能ですが、

やりにくいらしく三本組にしています。

排水口は立ち上げを作らず、軽い布切れや大きなナイロン袋などが

強風で飛んで来て排水口が塞がれた場合はオーバーフローして

室内に雨洩りしないように
水は溜まらず自然に切れるようにしてあります。

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縦トイへの集水器も高さを下げてオーバーフローの対策をしています。

谷のコグチは排水口以外を立ちあげて、集水器も高さを上げて

谷板金のコグチが下から見えなくした方が格好は良いのですが・・
横抜き排水や下穴抜きドレンなどが堰止められたら

簡単に雨洩りします。

堰止めによるオバーフローは横谷、最大の欠点です。

堰止めオーバーフローの排水不良トラブル回避は

見た目の納まりが綺麗よりも優先されます。

板金工事は、いよいよ完成です。

後は歩行時にヘタな踏み方をしたり砂粒や瓦の欠け屑、

ビス釘の落下物などを敷き込んだまま養生材を踏みつけて

谷板金に傷を付けないように注意しなければなりません。

板金が完成し水下から水上を見た姿です。

下図は編集加工で斜め端がカットされています。

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こんどは水上から水下の姿です。

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これは水上の水返し末端部分です。

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いよいよ、次は瓦の葺き戻しへと進みます。