二階の簡易な増築事例です。
ほとんどの案件に言える事だと思いますが、内容のグレードや
予算、工期などもランク分けがあります。
主な分け方とすれば
グレードの(上・中・下)で三種や
予算の(高・中・安)の三種
そして工期の(早・普通・お任せ)の三種などが絡み合うかと思います。
この各種のランクが絡み合うと27種類のパターンがあります。
御客様の御要望は、かならずこの中のどれかが中心で、
その周りが色々な関連や許容領域となります。
そこを中心に色々と話し合い変更、修正しながら
実行プランへと御客様と業者が歩み寄ります。
やはり設計プランでこの要望中心領域がどの内容かが不明では
設計や予算プランが絞れません。
参考図をたくさん書いても領域からずれていれば
空振りになるかと思います。
この御要望、中心位置が27パターンの何処にあるかさえ
想像出来れば良いかと思います。
一番、具体的なのは・・御予算の価格帯を聞く事です。
それに内容を当てはめてグレードの違いを境界にします。
最終的には・・必ずと言っていいほど、その様になります。
内容と価格決定のギャップ確認です。
後は施工面積や各種条件に対する数量や規模の大きさに比例して
工事額の増減が必然的に決まると思います。
この現場での目的は二階、四畳間程度の洋風部屋を半間ほど増築して
六畳程度の洋間に拡張する計画です。
ついでにベランダも改造します。
まず既存の内部はこんな感じです。
さらに奥はこんな感じになっています。
下図は編集加工で斜め端がカットされています。
増築の最初は、いくら小規模でも躯体の設計プランが
大事かと思います。
プランのコツはとにかく既存を見ながら同時に
構造のイメージラインを描く事かと思います。
そのイメージラインに各種、現状物や様々な条件が
プラスかマイナスか?
希望条件に適合するか否か?で現実性を求めて行きます。
やはり妄想の世界と言ったところでしょうか。
しかし単純な妄想では思わぬ失敗に陥りますので、やはり御客様や
関係業者、近隣の方などが気にしている事など色々な
人の声、情報などを聞きながらヒントにさせて頂きます。
現実性のある設計プランへと想像を描きたてます。
外部の屋根の形状や空間にも必要なイメージラインを描きます。
まずは輪郭となる点と線だけです。
それが躯体の形として基本形のイメージとなり・・
徐々に形になります。
まだまだ妄想は続き次に進みます。