前ページからの続きです。
いよいよ施工の着手で、まず浴槽の取替えを優先にします。
床のタイルは、やり替え予定なので浴槽を外す前に
床タイルをハツリます。
壁面のタイルを壊す場合は床を温存してから天井や壁面の
解体などを先にします。
床タイルが有る方が足場が良いのと廃棄物の収集が
とてもやり易いからです。
しかし今回は壁面タイルを下地代わりに使用しますので、
いきなり床タイルをハツリます。
下地のベースコンクリートは、その下が
陥没の空隙が少なければ温存します。
それでも浴槽付近は大きめにハツリ取るのでベースコンクリートは
不安定になり有る程度のヒビ割れや動きが生じます。
結局、後でベースコンクリートはモルタル補修となるので、
遠慮せずにハツリます。
当然、埋設配管の傷付け破損トラブルは回避するような
配慮が必要です。
それでも濾水トラブルは想定し元栓の場所や復帰策や
補修材料などは取り揃えた上での解体が必要です。
既存浴槽を解体後の据付状況の画像が今回は不明なので省きますが、
排水や土留め納まりと浴槽下のベースコンクリートが、
どうなっているか?は浴室の見えない設備状況には
大きな影響を及ぼします。
画像の写し忘れか?不明なので別の機会に
アップしますので今回はパスします。
新規はカラーエプロンのステンレス浴槽で
二方半エプロンのタイプで据え替えしました。
昔は浴槽の内部もステンレス素材で全面カラー塗装仕上品が
ありましたが 塗装の剥がれなどトラブルが続発した為に
当時はエプロンしかカラー仕上は無かった時期があります。
しかし近年では全面カラーステンレスに戻りました。
製造品質に改良が出来たのでしょう。
商品は使用年数の実状によって、その欠点などが明らかになり
廃止や改良が加えられます。
さまざまな製品に関して言える事かと思います。
浴槽の据付要点は洗い場床の高さを先に決めてからタイルの
割寸法によって浴槽の天場付近に小さなサイズの
半端タイルが入らないような高さで決定します。
もちろん浴槽の排水がスムーズに出来る底の納まりは最優先で
言うまでもありません。
後は水栓器具の高さや浴槽に取り付けられる場合の
追い焚き循環パイプの 高さ位置も考慮したり穴あけなどは
先行加工する場合があります。
浴槽の向きも対面の壁面が長辺か短辺か?など
据付の向きにも検討が必要です。
床タイルを張った時にその誤差が大きく目立つ場合と
平面図の設計では最初から重要です。
変形の場合はどちらを優先にするかはケースバイケースです。
浴槽の据付が完了すれば床排水金具の取付です。
これも床タイルの割り合せに応じた位置に据付しないと
角型タイルの場合は曖昧な取付位置での納まりの違いは
大きな影響がでますし、高さも重要です。
排水金具本体の傾斜度合いや床タイル全体の水吐け傾斜勾配と
マッチするような位置決めが必要です。
次は下地モルタルへと進みます。