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既存瓦の積み替えは簡単に補修します。
積み直しに際して一時的に撤去する屋根土は廃棄処分せずに
再利用します。
古い屋根土の塊部分はカナヅチで叩くと簡単に砕けるので
粉末に出来ます。
小規模の範囲で葺き替えなので多少の量なら水を混ぜて
再び練り直しして再利用できます。
※余談ですが味気ない土の傍らに写る花が美しいです↑。
何気ない仕事の瞬間に見られるこんな光景に癒されます。(^_^;)
土は粘りも有る程度復活してくれば、とても合理的です。
廃棄処分する手間と新たに練り土を調達して施工する工程を
大幅に節約出来ます。
既存の棟積み納まりではノシ瓦の積み重ね段数が少ないので
雨水対処の納まりが悪いです。
下図の二枚は編集加工で斜め端がカットされています。
しかも補修前の積み方はモルタルではなく土だけだったので
風化して脆くなり動いてしまい雨洩りします。
新たな補修部分は多少のモルタルを使用しながら
既存瓦を積み直ししました。
地瓦が勾配不足になっているのは不満が残りますが、
いまさら、どうにもなりません。
何十メートルもある長さすべてを直す分けではありません。
極端に悪い範囲で全体の15%程度。
水平に近い逆勾配になりそうな落ち込み部分のみで、
他の勾配とラインが揃わなくても最小限の範囲だけ
勾配を直して水吐けは改善して積み直しました。
全体の通りは一部が歪みますので見た目は
かなり悪くなります。
表面上のひび割れや剥離などの防水処置と
低コスト補修が優先なので
美観的な犠牲は、しかたが無いです。(^_^;)