そんなに古くは無い和型スレート瓦での雨洩り処置です。
雨洩りの為、最初は臨時補修をしましたが解決しない為に
二次工事へと進展し全面葺き替えになりました。
まず最初の出だしは二階の屋根から漏れていまして
外観はこんな感じです。↓
既存瓦は厚型スレートの和型で標準的な物。
普通は具体的な原因が表面上に見られる場合が多いです。
しかし、原因不明や・・調査不能の場合があります。
下図は編集加工で斜め端がカットされています。
特に棟積みの近くは地瓦が元の方まで剥がせないので
調査には限界があります。
剥がすとこんな感じで↓一見は普通の状態。
懸念されるのは瓦桟木が厚さ12㎜の合板を
引き割り製材した物を使用しています。
昔では一時的に流行りました。
釘を打っても割れにくい利点があったからです。
問題は普通合板の使用は耐水不良で、
すぐボロボロになり強度が劣ります。
少し触ればこんな感じに↓バラバラになります。
大きな横揺れ地震が来れば瓦から止める釘止めが甘いと
瓦全体がズレ落ちる危険性があります。
雨洩りしている付近で既存の防水紙は劣化しているので
新しいルーフィング下地を敷き込み最初の段階では、
この程度で解決すればと思い暫定処置としました。
下図は編集加工で斜め端がカットされています。
これで解決出来れば良いですが不明なので
御客様も承知の上で結果待ちとなりました。
その後、少しはマシになったが、まだ時々
漏れる音が天井裏、するらしいとの事で次に進みます。