前ページからの続きです。
三脚は古いテラス屋根に使用していて解体撤去した
廃材鋼管を使用しました。
単管足場用のパイプでも可能です。
要点は鋼管の切り口だけを地面に置くのは危険です。
パイプの断面積が極端に少ないので接地抵抗が無く
負荷を掛けると地面に突き刺さり沈み込みます。
足元の端部にはベース金物を取り付けるか?
厚みのあるバタ板などを敷いて地盤への沈み込みを防ぐ必要が有ります。
上部の三本組合せの連結部分は吊り足場用のチェーンや
太いロープを巻き付けても可。
或いは単管用の自在クランプでも可能です。
本格的なアルミ製の三脚ヘッドが有りますが、かなり高額です。
チェーンブロック本体は1トン用を使用500㎏用でも可能ですが
実質半分ぐらいが実用負荷、程度でしょうか。
引抜きする根株は2ヶ所有り、最初の一本は草系なので、
とても簡単に抜けました。
問題はモミジ系の樹木です。
これは根が張り、硬く太くて抵抗が強いです。
太い根は切断せずにスッポリ抜きたいですが、
どうしても困難の場合は止む無く切断します。
ドリルに切れ止んだ、使い終えたような木工キリを装着して
穴あけなど縁切り分断の処置。
程度の良い木工キリなら良く切れますが土に触れて
使えなくなるので、もったいないです。
しかし切れ止んだキリでは生木の硬い根はなかなか切れないので
効率は悪いです。
最近ではセパーソーの切断工具で簡単に切れますが
持っていない当時は効率の悪いドリルキリを使用。
細い根でも引抜き抵抗はかなり強いです。
色々な手ノコでも切断しながら縁切りします。
細くても本数が多いので地盤には強くしがみついています。
手ノコで切りにくい深い根もスコップで切断するか?
大バールを根の下に突っ込み
チェーンブロックで根だけを吊上げ引き抜いたり切断します。
ようやく埋まっていた根株が抜けました。
チェーンブロックで引き抜き時は、吊り元側の
チェーン遊び代に注意しなければなりません。
上部の本体とチェーンの末端フックが引き上げ代が
少なくなった時に巻込み代がゼロになる場合が有りますので、
その前に引掛け位置の掛け直しが必要です。
巻込み代がゼロの時に無理して、さらに巻き上げると
今度は戻らなくなります。
よって引っ張り側のチェーンは有る程度の遊び代が必要です。
そしてチェーンブロック本体の転びは大きくない程度の、
なるべく垂直が望ましいです。
斜めや横に本体を倒して引っ張ると引揚げを解除する
ロック部品の爪が自然に離れずロック解除が出来なくなる
トラブルが生じます。
これは経験したら・・
強力な引張り力が掛かったまま緩める事が出来なくなるので
・・恐怖を味わいます。
吊りあげた根株は吊りあげたまま余計な土を叩き落します。
持ち運び時には、かなり重量が軽くなります。
この引き抜き物は市のゴミ捨てには出せません。
産廃処分として業者が引き取ります。
以上で不要、樹木の枝葉切断落しと根株の引き抜きを終えます。
この樹木と土など自然産物の営みを人の手で中断、抑制しようと
引き抜きや切断を試みようする時に味わう抵抗感や困難さなど・・
不思議な魅力となり、今も関わってしまう事になり続けています。