土間のコンクリート仕上の事例です。
玄関先の地盤をコンクリートにします。
土木工事ですが言い換えればエクステリア工事です。
左官工事とも言えますが厳密にいえば
掘方や地形(ジギョウ)の作業は特別領域となります。
まずは不要な植込みを撤去して土のスキ取りをします。
さっそく不要な樹木の引き抜きに関わる事になります。
多能工・職では、このように雑務作業の関わり頻度がとても多いのです。
※余談になりますが・・
この時点で専門職だけに特化し何でも屋として見られるのを毛嫌いし
プライドの高い人は・・
「不要な植込みを撤去や残存物の片付けは先にしていて下さい!」・・と、
雑用は引受けず別扱いとして線引きする方が結構います。
気持ちは、もちろん解りますし・・そうした方が良い場合も有ります。
さらに・・
「どうしても、して欲しいと言われればやりますが、割高になりますよ!、いいですか?」
・・となりがち。
この辺りが接客方針の好みの違いで大きく分かれる所ではないでしょうか?
この事はこの土間工事に関わらずトイレ・台所・居室・その他
あらゆる場所の対応過程でも同じで、とても曖昧なグレーゾーンです。
※本題に戻ります。
掘方の段階は大変な重労働で不確かな地盤での埋設物に対しても
様々な配慮が必要。
埋設物が容易に見える物、見えなくても予測しやすい物なども含めて
破損などには注意。
敷地の中には給水・排水・配線・ガス管・・など危険物が潜んでいます。
まずは土の粗取りをして不要な残土は車に
積み込みながら掘方、スキトリをします。
積込み車輌との距離が大きな差にもなりますし
近場なら直積みで問題なし。
同じ敷地でも搬出距離や諸々の条件によって労務費は異なります。
この段階で興味深いのが廃棄処分の残土の容積換算率です。
施工前に採寸した見た目の残土容積は面積と深さで
撤去する容積を計算します。
しかし実際に積み込んだ残土は・・
約1.6~1.8倍ほどに増えます。
この倍率を積算時に見込んでいなければ・・
実行予算の食い違いとなります。
水分が少ないほど撹拌された土は、かさばり倍率は増えます。
必要な深さはコンクリートの予定厚さと砕石敷き込み厚さと
配筋の厚みを含んだ深さまで掘り下げます。
後は地均しして次の段階へ続きます。
この時点では体力勝負なので少人数なら腕力・体力・要領の違いや
残土搬送の工夫次第で効率は変わります。
次に続きます。