前ページからの続きです。
いよいよトイレ便器取替えと床修理に着手。
まずは洗浄便座の生かし取り。
止水栓からの分岐継ぎ手は再利用の為、外す時も
金物の表面は傷付けない様に分解。
とにかくキズが付かないように注意しながら外します。
この頃はワンタッチ継ぎ手ですが
外れ止めのクリップ金具が有るので丁寧に外す。
次に洗浄便座本体の外しでは通常、右側面にプッシュボタンか
スライドボタンの突起があるので
押すかズラすかでロック解除が多い。
普通便座や暖房便座は樹脂ボルトと簡単樹脂ナット固定ですが
洗浄便座のシートタイプはほとんどロックボタンの仕様。
外し方が解らないと、まったく無理です。
洗浄便座への給水ホース接続付近とドレン排水などが見える裏側。
普段は見えにくい部分で汚れやすい場所。
給水側のグレードの高い洗浄なのでエアー入れと
ゴミ除けのストレナー部品など。
裏側は普段は見えにくいですが汚水の汚れが付着して、
とても汚れやすい所。
洗浄便座本体を外して汚れが付着している裏側は便器を利用して
その場で清掃するのがベスト。
この時はだれしも嫌悪感を感じる作業ですが、
ここが勝負所とも言えます。
下図は編集加工で斜め端がカットされています。
業務に対する意識の持ち方や取り組み方針の違いで
色々な価値観が大きく左右します。
誰もが嫌がりそうな場面や領域では普通では見えない
感じられない大きな役割が存在します。
こんな嫌悪感のある仕事は高学歴の医療の現場業務に
関わって居られる方々を思い比較すれば、
いとも簡単に吹っ切れて嫌悪感を感じなくなります。
医者でさえ超高齢者など仮に好みで無いタイプの
患者さんに対してでも生身の人体で
排泄器官などの汚物を掻き出したり手袋をしていても
ダイレクトに手や指で接触して対処します。
ましてや人命のリスクに重大な責任を問われ
後から医療ミスで訴えらるかねないのを承知で挑みます。
それらの業務に比べれば生身の人体の関係でもないし。
建築物や住設機器などに付着した程度の汚れに関係する対処作業。
本当は工事関係者よりも使用していた御客様、本人が
一番、色々と気兼ねしたり恥ずかしい想いで依頼して
経過を見守るしか、なすすべが無い事情のはず。
それを嫌な顔をせず、堂々と綺麗に洗浄して差し上げる所に
付加価値、提供の意義が有ります。
社会には、そんな目に見えにくい作業分野がたくさん有りますので
堂々と誇りをもって挑みたいものです。
次に続く。