前ページからの続きです。
二階の手洗い排水で抜けが悪い原因を
順番を追って対処しています。
一階、排水系統の埋設配管を掘って調べると、
さっそく一部の排水管で怪しいクラックに遭遇。
その近辺を思い切り掘って見ると・・
地盤の陥没によるズレがあちこちに出没。
外れた排水管に土砂が入り排水が詰り気味になっていたらしい。
古い造成地なので元々の地盤が軟弱なら液状化になったり
不安定な状態になります。
そして、この現場では決定的な敷地の使用条件が重量物の保管材料。
鋼材などをホイストクレーンで吊って降ろす時に
度々、重量物の落下衝撃が地盤に有ります。
直下型地震の様な縦揺れ振動は日々起きているので
沈下の影響は有りそうな現場環境。
本来なら可変式のジャバラ継ぎ手で接続すれば地盤のズレに
追随できますが沈下地盤も長年に渡り落ち着いた頃です。
予算やその他の関係で平凡な継ぎ直し補修で決定。
ズレが再発しやすい部分なのでMSジョイントの
伸縮タイプの継ぎ手を使用。
そもそも中間で継ぎ直す場合は伸縮性の
ヤリトリソケット系でないと入りません。
地中の各種配管は、まるで人体の循環器などを思わす様々な
系統の接続配管が入り混じります。
地中には、うかつに杭やアース棒などは打ち込めない事が
思い知らされる地中の埋設物、情景です。
まだまだ他のメンテナンスは続く。