車庫の入り口付近がコンクリートのままで殺風景なので
イメージチェンジをしたいとの事です。
車の出入りには、まったく支障はなく
強度的に修理が必要ではない、美観的な変更です。
一部をレンガ仕上に出来ないか?との御希望。
土間全体なら薄いレンガ風タイルを現在の土間コンクリートに
直張りも可能ですが面積が多くても駐車すれば、
ほとんど見えなくて、もったいないとの事です。
重ね張りは全体の高さも上がり過ぎて
道路との段差も増すので困るらしい。
出入り口にはオーバーハングのアルミ門扉がすでに付いており
高さ制限が有ります。
そこで一部の見え掛かり付近のみを土間コンクリートを撤去し
インターロッキング風のレンガ仕上の予定に決定してから着工。
目透かし風にする為に雨水が表面だけに流れず
目地から吸い込むので排水の為に側溝に穴あけを先行。
目透かしの場合は天場より下で水抜き対策しておくのが
目地のカビ抑制などで効果的なはず。
ハンマードリルのコア使用は腕力や手加減も必要ですが
気長に対処すれば容易に貫通出来ました。
土間コンクリートとの繋ぎ付近は切断カットして土間コンの
ハツリ撤去後に地均し整地と砕石敷き込み後に
コンバクターで転圧締め込みします。
車庫の出入り口なので地盤陥没の事前対策は重要。
しかしあまり転圧し過ぎると液状化の恐れが有るので限度が有ります。
メッシュ鉄筋を入れて下地コンクリートの打設。
下図の二枚は編集加工で斜め端がカットされています。
普通車クラスの荷重なので、この程度で良いですが
念入りにするなら地盤は、もっと深く下げて
鉄筋もD10㎜程度にしてコンクリート厚さも10cmは必要。
この現場のように地盤が安定していれば一般住宅では、
それほど厳重にする必要は無し。
コンクリート下地も鉄筋も無しで安定した地盤なら直接、
クラッシャーラン土砂を敷き厚いレンガを直並べでも
軽量、普通車の通行には耐えられる場合が多いでしょうが
色々な条件次第では直ぐに陥没が始まる場合と様々です。
この現場では砕石の敷き並べと転圧で地盤補強は
十分とみて施工しました。
しかしどんな場合も完璧ではありません。
御客様には説明し承知済みです。
(想定外の可能性がある説明責任は常に必要)
接続厚さなどの寸法に応じて下地高さの判断をします。
次はレンガの敷き並べ工程に続きます。