前ページからの続きです。
いよいよレンガ敷きつめの工程に入ります。
やはり割り付け合わせと方向性の判断と決断が重要。
枚数が少ないと目地のあき加減で調整する誤差寸法は少ないので
成行並べの仮合せで各所、到達部分の半端サイズを確認します。
枚数が多い所は目地幅の調整で狭過ぎる半端が入らない様に
目地のあき加減で調整して、割合せするのが得策。
まずは門の正面入り口から見た仕上がり付近を
見付方向として目立つライン決めます。
それを優先にして本決めのつもりで敷き並べします。
門の出入り口は二段重ねになる為、
高さと目違いのズレを考慮した割合せが必要。
大きく変形したアプローチなどは場所と変形に応じた区画別の
割り合わせで方向性やデザインと加工の作業性も考慮して
納まりを決断して変形には対応します。
この辺りは個性が出ると思いますのでうまく行く時と・・
今一など不出来になる事も有り得ます。
その辺りが大変興味深く、面白い処かも知れません。
広いアプローチはレンガサイズの割合せとライン、面の傾斜度合いが
順調なら施工は容易で仕上も成功しやすい。
アンティーク調のレンガは味が有って良い物です。
門扉の内側付近でレンガの長手ラインが少し道路の方へ
下がり気味ですが、あえて水吐け勾配で少し歪めています。
レンガは端の見切り部分は方向性を変えても良いので木工事の床や
天井の割り合わせとは違い
フリーデザインがしやすいので各所の条件に応じて納め安い素材です。
インバート枡の付近も高さがフラットになりスッキリしました。
端部のレンガは簡単に動かないようにモルタルでしっかり
固定する必要があります。
後はセメント目地で潰すか?砂目地を入れるか?
このまま深い空目地のままにするのか?好みの問題です。
この現場は砂目地がレンガの安定性とゴミ詰りの対策にもなるので
採用して、この後には砂で仕上げました。
砂目地仕上げ後の画像は似たような画面なので省きます。
この手の施工対応は大工種目とは、まったく異なる興味深い事や
・・手加減が多く手応えの多い体感を得ます。