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波板屋根重ね張り(古い波トタンを剥がせない事情の事例)

とても古い町並みなので近辺には、まだまだ古い建物が残っており

 

この現場でも壊れて使えない危険な物干し場が有り安全のために壊します。

物干し場.jpg

古い建物に波トタンの屋根材を張っていましたが、

その上に建っていましたので下は、かなり痛みが有り

雨洩りもしていたので簡単に修理します。

解体後はブルーシートで応急処置をしました。

かなり痛んでおり、剥がすと下の室内がかなり影響を

受けそうな納まりなので重ね張りを実施。

あらたな波板用の横桟木は古くても既存下地の上に重ねるのが無難。

もし間隔が均等割りでなくても波板の継ぎ手位置は

取り付けた横桟木の位置で決定します。

とにかく古い下地の上に新しい横桟木が乗っている必要があります。

そうはせずに位置が外れて古い波板の上に新しい下地木材が乗るだけでは
強度不足となり様々なトラブルとなります。

ポリカ波板をステンレス笠釘で打ち止め張り終えて完成。

要点は水上の端には折れ曲がりのカラー板金で

雨押えカバーを付けるのが必要。

古波板残しで簡易納まりを承知の施工内容ですが懸念されるのは

真夏の炎天下には古い波トタンに届いた輻射熱が上の新しいポリカ波板に

熱障害を受けるか否か?が心配されます。

その場合は水上の板金被せは無い方が空気の流通で有利となります。

やはり一長一短となります。

 

しかし新しい横桟木の厚みが約2.7cmで下に空間が有り大丈夫。