前ページからの続きです。
足場組の仮設は終え塗装工事に進みます。
土台の近く付近は外壁パネルが劣化しやすい所。
下端は水が切れるように目透かしにはなっていますが
十分な納まりでは無いのです。
たぶん外壁パネルの素材は硬質のフレキシブル平板に
耐水合板を裏張りした簡単な素材のようです。
下端のコグチが防水処理していないと思います。
していても防水効果は失っていますので
下端から水分を吸って水腐れとなりやすい状況。
足場組の縦地は上部の転び止めとして控えツナギを設けるのが大切。
転び止め方向は建物に対して離れにくい方向で取付るのが重要。
筋交いを決めるまでの初期には布地方向で
左右の転び止めも、やはり大切。
これが両端の縦地に対して安全上は重要な手順や基本の一つです。
建物からの控え繋ぎは縦地柱に対して取付るのが原則。
水平の布地に対して取付は仮繋ぎや適当な場所が無い場合のみで
多用しません。
布地は荷重で下がり易く解体撤去する時に最後まで
倒壊防止にはならないので控え繋ぎの相手とはしません。
鋼管のカチコミ足場の場合はカチコミの組合せ応力で
独立建ての切っ掛けが作れるので丸太足場組よりは容易です。
単管足場や丸太の抱き足場は独立建ては面倒なので
上部の頭ツナギの先行が、とても大切。
ベランダやバルコニーなど準、構造物など信頼できそうな
付帯設備があれば控え場所に利用します。
建物側でのツナギ控えの止め方は相手建物の納まり部材によって
木製む下地が有ればビス止めやコーチスクリューボルトなど多種多様。
何れにしてもスッポ抜けや割れ外れなど
基本的な応力不足の止め方は非常に危険です。
簡単で効果のある繋ぎ方が基本となります。
下図は編集加工で斜め端がカットされています。
建物との空き寸法は主、目的作業によって異なります。
あまり近過ぎると建物に触ったり工具の押しつけ応力の
反作用で身体が跳ね返され
足場の外側に転落する危険が有りますし
場合によってはツナギが外れ足場全体が外に倒れる危険もあります。
建て地や布地の間隔は養生シートの規格寸法や
作業者の身長などで1.8m程度のスパンが理想です。
高さの関係では作業員の身長を考慮して
頭が当たる程度が転落防止に有効。
ふらついた時に頭で上部の水平足場に抵抗が有る方が
フラツキを防止できるメリットは有ります。
逆にヘルメットが上の足場に当たり反発力で転落事故も
現実に有りビティ足場やカチコミ一側足場などは
足元が安定しているのでフラツキは少ないですが、
いずれにしても頭部は当たりのが当然として対応が必要です。
丸太の抱き足場は天場が平坦ではなく曲面が2本なので
足元が不ぞろいなのが欠点。
塗装工事の詳細は外注だったので経過の記録画像は無しで省きます。
この件は、これにて終了。