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基礎の補強修理2-3(欠陥住宅と指摘される現象かも?)

前ページからの続きです。


型枠組の前に必要なのは既存コンクリート面と

下部のベース面の水洗い処置。

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付着力を増すには埃や土が被っていたのでは

モルタルが分離して接着強度が期待できません。

出来れば既存のコンクリートのハツリ面にはシーラ液などの

接着強化剤を塗れば良いかも知れませんが今回は水洗いのみでパス。

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型枠パネルを片面だけ取付。

必要なのは長手方向で型枠の通りを出す事と垂直の転びも注意。

下図の三枚は編集加工で斜め端がカットされています。

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要点は新たな基礎の天場高さを型枠の上場に合わせれば

後からの天場均しがとても決めやすいのです。

型枠の高さが長すぎてコンクリート仕上げ面が低いと

天場均しが困難になります。

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通気口も型枠に組み込みで同じ位置の開口との縁切り処置。

後で取り易くする為に外側を広く角度を変形しておくと

解体時に外しやすく簡単。

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既存の水栓柱や縦トイは浮かせてあるのでギリギリ施工が可能。

型枠内部の鉄筋は被り厚さが少ない所は押し込んで

深さの調整が必要。

いよいよ生コンの打設。

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一輪車で少しづつ運びますが溢しヨゴレの防止に養生敷きは必要。

生コン打設前には既存コンクリート面や型枠に再び水湿しが必要。

特に型枠の木部には十分な保水が必要です。
 

生コンクリートの水分が木材に吸われて水分不足になれば仕上がりや

強度が悪くなります。

 

この対処を簡単にする為に表面が撥水性のパネコート合板や鋼板パネルなどを

基礎の専門では使用しています。
 

一輪車が通れるバタ板を掛けて型枠に直接流しこみ。

 

この程度なら専用ホースとポンプ圧送などは不要。

 

生コンの手配が付かず何日も予約待ちなら重労働になりますが

手練りでも可能です。・・が非効率です。

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このように手作業で打設する時は体力、腕力と

現場慣れした一輪車使いの要領が必要です。

基本的な要領パターンで様々なコツがあり、その対処次第で

疲労度や能率が大きく異なります。
 

それらの結果や対処策、ノウハウは定例化されており傍目で見れば

要領の良さ⇔悪さが極端に判別できます。

簡易作業~特殊作業に関わらず他の職種でも、ほとんどに通じる事ですが、

そこが具体的な販売価値の差となります。

下図は編集加工で斜め端がカットされています。

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生コン打設後は直ぐに隙間防止で棒突きや

バイブレーターで振動を与え細部に生コンを浸透させます。

天場の高さまで入れ込めば素早く粗くてもコテ均しをして

落ち着くまで30分ほど時間待ちします。

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生コンは落ち着くと収縮し下がり気味になるので
低くなった所は改めて生コンモルタルの追加を入れ

高さの修正をします。

下図は編集加工で斜め端がカットされています。

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その後は許容時間以内で余計な付着した生コンの汚れを取り去り

ハケで水洗い掃除が必要です。

この対処が時間との勝負となります。
 

天場高さ決めは早過ぎても遅過ぎても上手く行きません。

 

汚れ取り掃除も遅過ぎると手遅れになります。

セメント関係は時間調整や対処の意味が解らず曖昧では

上手く行かず、やはり実体験しないと解りにくい作業です。
 

夏場の暑い時なら、この後は水分不足でドライアウトにならないように
陽除け対策や打設後のコンクリートに水分補給が必要な場合が有ります。
 

逆に凍結の恐れがある厳冬時は保温対策や生コン

防凍剤を混入する場合も有りますし

気温4度前後では中止が無難となります。
 

この施工時期には温度管理は必要なく安全な頃でした。

後は二~三日以上の養生期間を置いて型枠解体に進みます。

次に続く。