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野プチ組は親、野ブチや捨て野ブチか?吊り野ブチ?と称するのか?
地域によっては解りませんが半間ピッチの約90~100cm程度で
他の交差する野プチは45~50cmピッチ程度で取付。
天井の吊り加減は通常、直線よりも部屋の中間で
約1~2cm程度を吊り上げて固定します。
もちろん部屋の広さにより吊り上げ割合は異なります。
※余談ですが・・
吊り上げ過ぎると天井の仕上げ材が竿縁天井板などは部屋の真ん中で
手を叩くと反響します。
観光地のお寺など名所で見られる[鳴き龍]と呼ばれる有名な反響現象です。
普通の天井下地なら吊りヶ所は約90~100cmピッチ間隔で
縦横方向にバランス良く吊り位置を配置。
その後は天井仕上材の規格サイズに応じて割り付け位置の決定をして
墨付け表示などに合わせて厚さ12㎜の小舞板を釘打ち付けます。
この時は予算事情で巾が6cmですが近年は巾7.5cmが
主流になって来ましたので張り易くズレ外れなどの影響が減りました。
ピッチはジプトンボードの継ぎ手ピッチの位置が優先。
中間に一枚か二枚を入れるかは好みや色々な条件次第。
重要なのは部屋の中心から割り付けするか?
見付となる見られやすい位置から張り始めとして奥で
半端材が入る納まりにするか?
様々な条件での仕上げの割り付け判断が必要。
仕上材を張る方向によって野プチを組む方向性もタテ長か?
横長か?が決定されます。
しかし小舞板の長手方向にジプトンボードの長手方向を
合わすとは限らず交差させて張るのが好みの方も有り人それぞれ。
木製下地の場合で普通は長手方向に合せるのが多いかも?です。
その方が継ぎ手の安定性と釘やビスの固定ピッチの
猶予範囲が広く、やり易い。
断熱材は後で入れられる為に、ここでは後廻し。
この下地段階で屋内配線をするのが作業性では、やりやすい時期。
ある程度の下地材が取り付けられた状態が配線など
設備部材の配置と固定が容易となります。
仕上材を張ってからでも良い時と、遅過ぎる場合も有り
ケースバイケース。
ジプトンボードを張る時は割り付けを端から張り始めの寸法で
位置決めはしても張り始めは部屋の中心付近から部屋の端へと
逃げるのが張り仕舞いの狂い誤差を少なくする常套手段となります。
本実、納まりの仕上材は端の隅からスタートしなければなりませんが
突き付け張りは部屋の中心から張り始めの縦長ラインで
基準線を墨打ちしてからスタートするのが鉄則。
これは継ぎ手の隙加減で縦長ラインの歪みが増す為に
誤差を半分に緩和する有効策となります。
当然、張り始めと張り仕舞いの位置やサイズは間違えると
大変な事になります。
野プチ組みや小舞い板の割り付け位置決めを
最初から判断する必要があります。
天井高さは別の判断基準や、それぞれの
条件に応じた決め方が必要です。
次に続く。