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床下で大引き材の補強は困難。

和室の畳に直接、白蟻などによる腐食が見られたら

100%床組など下地や構造材にも被害は及んでいるはずです。

 

全面的に床板が腐食していれば、すべてバラシ解体で構造材の

大引きや束の取替は容易です。

 

しかし一部の腐食だけなら床板の解体までするか?否か?で躊躇します。

 

白蟻などによる腐食が有るか否か?は材木をカナヅチで叩いてみると、

ほぼ解ります。

 

ポコポコと空隙音が感じ取れれば間違いなく食われています。

 

見ただけでは解りません。

 

白蟻は空気に触れると生き難い生物なので

表面は囲いの為に薄皮を残して中だけ食べます。

 

木の表面を指で押さえて陥没する程度も良く見られます。

 

そんな強度の無い大引きは簡単に外れます。

 

この現場では上に家財道具が無かったので床下がり防止の

仮補強は、せずに外せました。

床大引き修理?.JPG

どの程度まで外れて、どこから残すか?床下で大引きの補修が

どの程度可能か?やってみたのが今回の事例です。

 

大引きが白蟻被害で中身が食われてスカスカの場合は

抱き合わせの補強はしても効果がないのでスカスカの部分は除去し

生きている部分の範囲で切断して繋ぎ直し、して入れ替えました。

床大引き修理?.JPG

切り継ぎした下にもう一本抱かして受ければ、かなり安心です。

 

なるべく長い物を入れ込みたいのですが、2m以上になれば

材料を床下に入れるのがねとても困難となります。

 

床下の高さが低ければ、なおさら条件は悪くなります。

 

短く切ると都合が悪くなりますのでなるべく長いまま

入れ込みたいですが・・当然、入りにくい。

 

基礎の換気口を壊して外から長い物を入れが可能な場合も有りますが

中で方向転換が必要な場合は困難となります。

 

無理やり入ったとしても、止め方は斜めから根太下地に向けて取付けるなど

・・色々な工夫が必要です。

 

しかし、できない事も有りませんが、このような作業は

長物の取り回しは二人いれば、やり易くなります。・・が非効率。

※しかも腐敗菌の吸い込みや接触など身体的な衛生面の対策が必須

 

具体的な説明に繋がる画像などが無く、ここで終えますが

結論的には狭い入り口だけ開口して床下で補修作業を無理するよりは

上を広く切断開口して、やりやすい床修理をする方が良いという事です。

 

予算を軽くする為に工夫した修理作業の方法は逆に非効率で

採算に合わないし無駄で徒労になってしまう可能性も有りますが

狙い通り功を奏す時も有りますので確率は半々といった所です。