埋込タイプのポスト裏フタは経年劣化で割れたり
外れたりしますので取替修理例です。
まずは上下スライドタイプが割れてしまった場合。
アクリル板の場合は硬さは良いですが割れやすいです。
割れたものをアルミテープで応急補修してから専用部品を探しましたが
無いので代替え物のポリカーボネート板の端材で制作して取替。
簡単な事だと思い、何気なく対処しましたが・・
これには、とても些細な事で予想外の
失敗の素を体験できた事例になりました。
今度は割れにくいポリカーボネート材の上下スライドタイプなので
切断する横巾の長さは、少し遊びが有る長さの方がスムーズに
スライドすると思い余裕の遊びを作り切断。
3~4㎜程度の隙間なら入り易く、外れないし、詰まりにくいかと思い
多めの隙間にしました。
しかし横巾の当たり長さが短い為に角度が変化しやすくガタツキで
動作不良となり易いです。
真ん中だけ一点のツマミだけを持ち不具合の時は二点を持ち
コントロールすれば使用可能なので引渡ししました。
念の為に御客様に説明した後に実際に動かしてみて貰いました・・
ところが・・動かない!
そんな馬鹿な?と・・自分で両手で動かすと‥動きます。
・・しかし再度、お客様が試すと・・ダメ。
要領が悪いだけかと・・思いかけた展開で
・・ふと重要な事に気が付きました。
両手で二点を持ち手加減しながらならスライドは可能ですが
真ん中、一点のツマミだけを持つので
横幅の遊び代が多い為に、転びの突っかかりを修正できないのです。
自分でテストした時は両手で持ち上下を無理やり動作しただけです。
御客様は今まで通り、真ん中だけ一点のツマミで普段通りに試したのです。
要領が悪い時は二点で操作するとか・・上手く使用すれば動きます・・
などは工事屋の身勝手な言い訳!
良かれと思い短めに切断し取替前の状態よりも遊びが過ぎて
ガタツキが増して不具合に発展したのです。
1~2㎜程度の隙間なら夏場の熱膨張の伸び代を考慮すれば
突っ張らずに適合サイズでした。
これは実際に、やってみた結果で得た意外で、貴重な教訓になりました。
早速、長さを改良、作り直しの手直しで解決。
何事も・・ナメテかかったら・・大恥をかきます。
参考にして頂いたら幸いです。