天井裏から水漏れしているらしいとの事で修理の事例です。
古い建物には鉄管が使用されている場合は、まだ有ります。
一階のトイレの天井に穴が空き水漏れしている場所です。
吸音テックスの素材がボロボロになっています。
一部を開口して天井裏を見ますと二階のトイレの床下も丸見えです。
※余談ですが・・
ここで、納まり不良を見る事が出来ます。
なっ、なんと!・・二階の和風、埋込便器の底を受けていない構造です。
床で受けるので必要ないと言えば、それまでですが、
下から見ると不安になりますね。
便器の上に体重が掛かれば・・
抜けて床下・・さらに階下の天井に便器ごと転落する危険が有ります。
うかつに便器の上には乗らない方が賢明なのが、この現場で、
よく解ります。
便器の縁だけで床に持たせているので弱いです。
辛うじて汚水管に乗っているのが救い。
便器の頭の方は下に抜け落ちるので危険です。
解り易く言えば一階の埋め戻しトイレ床下が陥没して
洞穴になっている所に穴を埋め戻しや底受金面に
ブリッジ受け下地無しで穴が開いたまま何もせず
廻りのタイル床面に淵だけで置きますか?・・と言う話です。
※本題に戻ります。
水漏れの原因調べを続けます。
鉄管ばかりの配管なので不用意に触り衝撃を与えないように
注意が必要。
奥の方はユニオン継手なので動くとパッキンの劣化が有れば
新たな水漏れになります。
直ぐ近くに原因は↓有りました
鉄管特有のネジ切り加工の部分が薄いので、
水漏れ原因では定番の候補です。
本来なら配管すべてを取替が必要なケースですが建物自体を
何年か先には壊す可能性らしいので
現状維持で最低限の補修に留めます。
活かせる部分は温存し致命傷の部分だけ慎重に
デスクグラインダーで切断します。
天井裏なので切断時の火花はホコリなどに引火すれば
火災になりますので特に注意です。
接続は簡単なskソケットで中間継ぎ手部品で補修。
配管の両端に逃げ代が、なければスッポ抜けのリスクは
少ないので妥当策です。
これで完了しました。↑
建物を壊すまでの間は、これで大丈夫です。
以上で、この件は終えました・・が
ほぼ10年後に、まだ壊していない同じ建物で別な所がトラブルとなり
鉄管の継手やskソケットの限界を思い知り教訓となる事例に
次のページで10年後の同じ現場で関わる事になります。
次に続く。