二階のベランダの波板屋根が台風で吹き飛ばされ張替え事例です。
これには貴重な次元の低い失敗の素が含まれています。
誰しも一度は、やりがちなパターンで、ヘタな波板張替え例です。
問題は、何度も同じ程度でやるか否か?で
絶対に真似しないように参考にして頂ければ幸いです。
まずは張り仕舞いが二階の屋根なので困難な場所ですが
足場板を手摺に乗せて端を跳ねだして中はクランプで固定し、
さらにロープやベルトで二重に固定し
身を乗り出して最後の張り終いをしました。
とても危険なのでこの仮設法は止めといた方が無難です。
上手く行けば簡単で早いです。しかし、このままだと危険ですね。
せめて転落防止ハーネスなど安全用具は必要。
60㎝ほど跳ねだしていますが↓ギリギリ可能な簡易の
跳ねだし足場例です。
ここでお気づきでしょうが↑波板の重ね代がバラバラですね。
これは、最初からと途中と最後の三回で判断を誤った
解り易い失敗例です。
御客様は、とにかく剥がれた後を塞いでくれたら良いと
仰っていたことも有り急ぐ事を優先に
甘く対処してしまった雑な仕事例です。
この角度なら、あまり解りにくいですが↑・・
この位置から見ると・・↑見た目のバランスが悪くダメですね。
見栄えだけなら最後まで同じ被り巾で並べて最後に
半端を縦切りしても良かったですが
被り巾が見苦しくても幅の広い状態のままが強い!・・と、
言い訳が少し出来そうです。
結論的には、もう一山多く掛ければ
均等に近かったかも知れませんが、それをすると最後に、
わずかに足らず、そうな予感で、やめたような気がしますが
事前に測って計算したか?・・知ってか?知らずか?。
曖昧な判断で成り行き手順、行き当たりバッタリだと
誰しも、こうなる見本でした。
最後に竿掛けを別途に取りつけましたが、
これは問題なく完了しています。
上に上がり近場で波板を見るとあまり気になりません。
やはり近場だと全体が見えず判断目標が無く、下から離れて見れば
全体のバランスで不自然なのがハッキリ解ります。
やはり離れた目線からの判断は必要です。
御客様は、まったくどうでも良い事らしいのが分かったので
ギリギリの判断で引き渡しましたが、やり直したら材料の不足で
補充や二度手間覚悟の手直しも有り得えた失敗作でも買ってくれた
大変、オソマツな対処例でした。