最終工程となり化粧ブロックの積込み参考例です。
材料の臨時置き場や作業スペースが有るか否か?で
作業効率は大きく異なります。
この現場では、かなり、やり易い条件です。
まずは一段目の積み始めです。
化粧ブロックの配置、割付は最初から平面計画されていなければ
後々の手順に影響が有ります。
積込み前には鉄筋を通過させる所は切断加工を先に済ませます。
ダイヤモンドカッターで荒切すれば軽く叩くだけで
欠き込み加工ができます。
勝手口の片開き門扉のアルミ支柱は最初から有るので
当たり部分は巾広く欠き込み加工が必要。
アルミ門扉の埋込ヒンジの部分も最初に穴あけ加工をします。
ここは、後から加工すると、大変な手間になるので先行します。
ヒンジの高さや向きの角度は門扉の取付後に必要な寸法や
逃げ代などを見込んで加工。
入れ込む予定のヒンジ金物は仮に入れて見て、
ゆとりが有るか否か?確認も必要。
最初の加工には時間が掛りますが後は
スムーズに積込みが可能となります。
この一段目は20%の重要部分で後の80%や
全体の出来を左右するとも言えます。
横、鉄筋の納まりには効果的な位置やモルタルの被り代など
色々な配慮が必要。
面倒ですが、とても面白い処でも有ります。
門柱廻りは仕上りが、特に目に付きやすい場所なので気を配ります。
門扉の埋込ヒンジは仮に入れておき後から決めます。
充填モルタルで固まると修正出来ないので
詰まらないように空かす工夫が必要。
鉄筋と金物が干渉するので最後に納まるか否か?は、
この段階で判断しヒンジの埋込代や角度に問題が有りそうなら
加工の、し直しが必要で特に注意します。
金物が関係しない所は距離は長くても簡単です。
長い所の問題は直線性と転び修正や目地間隔の遊び代の確認など。
内側には樹木が有りますが、この程度なら、
ほとんど影響は有りません。
一段目の鉄筋と充填モルタルの詰込みが、ほぼ終えたら一安心。
二段目からは、とても簡単になります。
高さも、積みやすい位置になるので作業自体が楽になります。
三段目も同じく容易です。
この程度の長さで数量が有ればモルタルの時間待ちペースが
丁度良い条件です。
端まで行くと次の段に進められる枚数です。
しかし、一人の場合は良いですが2~3人で積むとなれば
時間待ちがロスになります。
長い距離の部分が終えたら別の場所に移り、
なるべく時間待ちの効果を利用します。
同じ場所で高さを早く積み過ぎるのは
モルタルが不安定でグラツキ、とても危険です。
このモルタル素材が時間経過で常に変化するのを
人間が合わせられるか否か?の面白い処。
これらは体感でノウハウを取得するしかありません。
「習うより慣れろ!」と云われる通りかと思います。
途中では常に縦筋の曲がりには気を付けます。
積み上げブロックが途中で影響しないような
無理な曲がりは修正が必要。
鉄筋の曲がりには遊び代が必要で早めに目視で事前確認します。
特に縦筋と横筋の交差部分はモルタルの被り代が少なく
ブロックの穴も限界が有ります。
四本目の縦筋は横筋に当たり異常に内側に曲がっていますので
次の積込みには影響が出ます。
早めに下の既に積んである部分が動かないように曲がった縦筋を
修正する必要が有ります。
翌日に積むなら無理して今は曲げない方が、下の為には無難。
今日積むなら今すぐ修正が必要。
下に影響しない曲げ戻し要領が必要で、
曲げ工具を二本使用すれば可能です。
ページが長くなり過ぎますので次に続けます。