洋風、床板の表面が傷み見苦しくなったり
一部がフワフワしている場合は
フロアーパネルの重ね張りの標準パターンが多く用いられます。
まずは重ね張りする前には床鳴りの原因を
解決しておく必要が有ります。
表面だけ綺麗に重ね張りできても歩いた時に
ギシギシ床鳴りしたりフワフワと浮いたり家具などが
ユサユサ揺れて不快感が残れば手直しが必要となります。
後からの手直しでは解決しない事も有り
事前処置が必須の場合が多く有ります。
その場合には原因を把握する必要が有り
様々な状況から予測が可能でパターンは、ほぼ定例しています。
表面上だけを踏んでみた感触の判断では
下図の例では三種類に分かれます。
もっと詳しく床下の内部構造で推測すれば下の断面図のように
原因と場所が分かれます。
ほぼ、以上の内容に床鳴りの原因が当てはまる場合が多いです。
この現場では床板と根太の浮きが有りギジギシ床鳴りするので
ビス止めで固定します。
大引きに対してビスを固定しますがマンションなどでは
配管に貫通すると大変な事になるので、むやみにビス止めは禁物です。
根太と大引きの隙間による床鳴りをビス止めする場合は
先に根太部分はビスの太さよりも大き目のバカ穴をあけてから
ビスは効かせず通過させて下の大引きにビスを効かせ
引き付けるのが基本ノウハウです。
根太からいきなりビスを効かすと下の隙間がナット効果で
引き付け出来ず浮いたままビスが固定され曖昧な止め方になります。
※余談ですが。
どうでも良いようなクドイ話しのようですが各所に存在する
明らかな報酬格差の評価基準で根本、根拠となる微差です。
このような細かい事の違いが売りネタ(単体ピース)になります。
文章を書く人や音楽、絵画など色々な専門分野の方々でも
僅かな違いを拘るように興味のない人には、どうでも良い
回りくどい事の扱いが異常なほど徹底しているか?
圧巻なのか?などの好みの違いや程度の差ではないかと思います。
※本題に戻ります。
この頃は古い12vのインパクトドライバーも使用していました。
懐かしい道具です。
75㎜のビスなら頭は沈みますが90㎜の長さなら力不足でした。
重ね張りする前には既存の床表面はケガキなどして
接着不良対策が必要です。
ワックスが付着していたり接着不良になると接着剤の固い層が
挟まれたままで歩行するとパチパチと異音がします。
床鳴りの一種ですが事前対処ミス原因として後で大問題となります。
下手な接着不良の異音がするなら接着剤の使用は
しない方が、まだマシです。
デスクサンダーなど目の粗い研磨で磨っても良いですが粉塵が
多く出るのでカッターナイフの背中や程度の悪いノミの角で
ケガいても有効で、接着の前処理は、なにもしないよりはマシです。
重ね張りの場合は張り始めの要領や手順が肝心ですが
説明が長くなるので割愛します。
張り継ぎ合せの追い込、手順や要領の違いは色々と有り、
やはり長くなるのでパスします。
習得御希望の方は・・
基本ノウハウ短期習得のコーチングを御利用下さい。
成り行きでの現場経験時間の20%以内期間で習得可能。
あて木は、ある程度の太さと長さが必要で、かならず使用します。
追い込み時のカナズチの使い方、方向性も
ノウハウが有りますが、ここではパスします。
何度か、やってみれば必然的に有利で効果的で
失敗回避の手順や要領は自ら解るようになります。
釘打で、この場合↑にはフィニッシュネイルを
ダブル打ちしていますが昨今ではフロアー専用ネイルです。
しかし釘打ち機使用以前に手打ち用のフロアー専用釘で
釘絞めポンチで終えるアナログ技法も知っておくべきです。
いずれにしても釘打の付近は床板が浮かないように足で近くを踏んで
体重を掛けていれば不用意に浮いたまま決めた後から発生する
床鳴り防止には有力です。
次に多く現れる額縁などの絡み付近では床板を入れ込み納まりが
有利な場合は切込みします。
床板の厚みを利用して手ノコで当て切りすれば
大入れする場合の切断加工が容易。
但し大入れせずに突き付けたほうが良い場合も有り、
うっかり大入れ加工ばかり先にするのは失敗の場合が有ります。
張り仕舞いは小さ過ぎるサイズにならないように、壁面ラインに
床板目地ラインが接近し過ぎないように最初から
到達のライン位置を予測し逆算して張り始めの位置決めをします。
最初から最後の到達状況を把握した取り掛かりが必要です。
成り行き任せの行き当たりバッタリで進めても運が良ければ
何事も無く納まる事が多くあります。
しかし数多く関わると・・かならず痛い目に合う事になり
色々な実損を被ります。
その為に、たとえムダになっても全体のイメージを
先に検討する必要が有り余計な事に気配りするのも常態化し、
それが必然的なリスク回避には無難な関わり方となります。