軽量鉄骨構造で二階の畳間の床を洋風フロアーパネルにします。
畳は処分し下地はそのままで転ばし根太組みの改造例です。
壁もクロスの張替えをしますが床工事を終えてからの順番が
傷付け、汚れ防止で無難です。
畳の厚さによって転ばし根太の厚みが変わります。
最終的な床の高さを決めるポイントは接するシキイや
別な床との関係でバリアーフリーになるのか?
部屋の各所で段差が付くように条件が様々なのか?・・など
部屋と隣接する間取り全体に見るのと、その部屋だけの
部分的だけでよいのか?によって選択が異なります。
この現場では掃き出しサッシとの高さに目標を絞り
1~3㎜下がりの面落ち仕上げに設定しました。
まずは45㎜角の下地材をそのまま使用するのは
材料の変形が激しいと起伏が有れば問題となります。
下地の起伏は床鳴りの原因となりますので天場だけは
手押しプレーナーで地抜き削りの加工をしてから
根太材の裏側は厚みを自動カンナで40㎜程度のサイズに、
わざと削り落として加工します。
根太の巾は壁面に取り付ける廻りの部分だけ
直角加工削りしたものを先に接着剤を塗りビスで取り付けます。
その後に転ばし根太材を303㎜ピッチで取り付けて
既存床との間に薄いパッキンで天場の高さを微調整し
床面の下地作りをするのが定番です。
高さはパッキンで調整し接着します。
45㎜の根太素材をわざわざ5㎜も削り落とすのは理由が有ります。
天場の地抜き加工で直線性を基本にするだけなら
2㎜前後の削り落としで良いですが
転ばし根太の裏側は既存の床下地に起伏が有る場合に
盛り上がり付近は当たる可能性が有るので
パッキンの入れ代を作り微調整しやすくする為に
厚みを落としました。
最初から隙間が有れば無理に下場まで削り落とす必要は無く
天場の地抜き加工の精度だけが問題で必要な場合のみ加工削りをします。
根太材は製材の精度と材質の良さで、
そのまま使用可能の場合も、あります。
この頃の床用断熱材はロールタイプの床用マットが安く
多用していました。
取扱いや粉塵の影響で今では、ほとんど使用しません。
近年では取り扱い易い発砲系の素材が主流てずね。
階下に火災が発生した時の二階への延焼防止には、
このグラスウール断熱材が有利です。
防音や遮音には、あまり効果は無く、
入れないよりはマシな程度で別の専用材が必要です。
近年では合板を捨て貼りして仕上げの床と二重張りが主流ですが
直貼り工法では、これが定番です。
仕上げの床板によっては、このように根太に
直貼りできない物が有りますので注意が必要です。
床張りの要点は、どの方向に床板を張り、
どの向きに根太材組むか?・・又は
床板は何処から張り始めて何処で張り終いするか?
・・を最初から判断する必要が有ります。
この現場では掃き出しサッシ付近で
張り終いを計画した手順が予測通り有利でした。
床張りをしながら養生シートを敷きながら
養生ベニヤなどを置きながらの施工が定番です。
最後の張り終いのサイズや目地ラインの位置も最初から
働き寸法や枚数で到達地点を予測し張り始めの
巾落としの有無や程度を決定します。
これは他の似たような面材仕上げの判断と同じ共通ノウハウです。
それだけ取り上げても説明ページはかなりの枚数になりますので
パスしますが面白い処でも有ります。
以上で畳間をフロアーパネルに改造する
参考例を簡単ですが終えます。