収納や押入などの床に点検口を取付る事例です。
トイレ床下からの補強や設備配管または
白蟻被害の調査などに必要だったのです。
階段の下に有る収納、物入の場所ですが
建物の中心で玄関ホールにも有り各部屋の床下へ、
出入りする為の侵入口にはベストの位置です。
枠の指定サイズにより45.5㎝角でしたので
正確に床を切断します。
切断後には周辺に根太材を入れ込み
枠取付の為に下地を補強します。
既存の床板は5.5㎜のベニヤ材で薄く脆く蓋に再使用は困難です。
物入の床板なので素材が異なる厚さ12㎜の
構造用合板を使用しました。
蓋の裏側には補強金具がついていますが取付方向は
合板の繊維方向に対して直角が理論的には正解かと思います。
現実には何れの向きでも問題ないとは思いますが
拘るとすれば方向性は大切な決め所となります。
御客様がフェルトの敷物を敷いていたので後で
敷き戻すので下地用の合板を使用しても見えなくなります。
枠と蓋を取り付けて完了です。
蓋と廻りの仕上りが違いますが物入ですし
強度的には問題なく機能的な出入り口です。
さっそく床下に潜りトイレの床下が埋込か?空洞か?
調べるのに基礎を穴あけ試しで埋込である事を確認しました。
空洞なのに閉鎖されているなら開口して通気口や
白蟻防除処理の為に穴を拡大しますが埋め戻しなら
不用意に開けると埋め戻し土などが崩れて
トイレの床下が陥没したり、まずい事になります。
この調査穴から薬剤を土壌に薬液散布するのがベストです。
以上で床下点検口取付事例を終えます。