とても古い建物で流し台の取替です。
このような施工には関連工事が付き物で
多能工による対処は定番、必須となります。
まずは撤去からですが通常、掃除も兼ねた展開となります。
この作業では心構えと御客様に対する特別な配慮が必要となります。
それが面倒だったり苦痛に感じるなら・・
この種の業務には不向きかと思います。
※余談ですが
嫌悪感を露骨に表現の素振りや、うかつに口走るようでは、
この種に対する心構え・理念に、おいてはプロの域には這入れません。
それでも仕事は嫌々する事は出来るでしょうが・・
折衝ノウハウの領域では・・売りネタにはならない、むしろ障害。
お客様は、とても気兼ねして依頼している事なので、
その事情を察して配慮する事から対処と共に
折衝ノウハウが常に関わっています。
トイレなどの対応業務も同じです。
普通なら嫌がる作業内容でも率先して取り組み嫌悪感を
おもむろに表さなく、恥ずかしさなどはかばってあげる
のが関わる者のポリシー・ステータスとも言えます。
その他ライバル関係業者との貴重な差別化ノウハウとも、なります。
解体手順や解体用具の使い方など基本技能のノウハウは当然あります。
しかし同時に併用するのが先ほどから拘る配慮ノウハウとの総合対処力です。
このポリシーが薄れたり途絶えると一挙に・・嫌で苦痛な単なる、
やらされ仕事となってしまいます。
それでも拘束時間に耐えれば日当になる・・との考え方も有りますが
雇用関係では普通です。
しかし面白みと遣り甲斐、場合によれば楽しさに感じるには、
やはり取り組み方の違いかと思います。
※本題に戻ります。
大きな所は外して全容が明らかになって来ました。
解体は進み、いよいよ佳境に入ります。
床付近は湿気の影響を長年に受けた腐食がかなり進んでいます。
過酷な現場体験を重ねると、ある程度の予測は出来ています。
後は程度の差や範囲の問題で原因と結果は、
ほぼ似たような事になります。↓床下状況が現れてました。
柱の根元が腐れて空洞状態になっています。
腰壁の土壁で、かろうじて↓持ち応えている状態。
本式に補修するなら一旦、工程は中断し腰壁の一部は解体し
柱の根継ぎと抱合せが必要。
しかし、御客様との協議の結果、応急策だけで良いとの判断で
痛み部分を除去してモルタル↓詰込みの簡易補修となりました。
腐食部分は掻き取り防腐剤処理をしてからラス網と
急結モルタルで埋込補強します。
やはりアナログ技能が必要でモルタル素材は必須となります。
このような応急処置は時間配分と優先順の切り替えが必要となります。
モルタルの変化に応じた時間待ちが必要な工程を順番変更に配慮します。
モルタルの垂れ下がりも無くなった頃に
仮押さえと補強を兼ねた付け柱をビスで取付。
それから床下の解体へと続けます。
やはり手順的には時間待ちが必要な柱のモルタル補修が先行となります。
解体しながら根太の補強や取替へと進めます。
床下のゴミや不要物も掃除し撤去しながら塞ぎます。
この場合も嫌悪感を露骨に出さず配慮を心得た特別なポリシーが必要で
慣れると大切な特殊技能、ノウハウだと肯定的に捉え、
それを自身の売り物レパートリーへと主張する事になれます。
既存配管の埋込跡もうっすらと見えますが
取替ほどは必要ない状態なので温存します。
もし、何時か?補修で触る必要ができたら外部の別径路から
バイパス配管が無難の古い配管です。
元から有った排水管は信頼できそうなので温存し
異物混入防止で仮ふさぎします。
対処判断を経て大工など、今回の案件対処は・・まさに多能工。
床の仕上げは高さのレベルなどは注意をしながら補修となり
次の段階へと続きます。