洗面台の混合水栓が止まり切らないので修理の事例です。
シングルレバーの止水不良での修理は可能なら内部の部品交換か?
本体の取替か?何れかとなります。
レバーを閉めても↓糸引き程度で流れ続けます。
内部のカートリッジ部品を交換なら適合性を調べる為に
水栓器具の品番調べが必要。
側面に解り易く表示されていましたのでメモで控えておきます。
しかし・・よく見ると本体にヒビワレのようなキズが見えるので
部品交換ではすまないかも?
念の為に本体の汚れを拭き取り本当のヒビワレなのか?確認しました。
ウエスで強く擦ると・・消えました。
良く有る半磁器タイルの表面が
ヒビワレしているように見えるヨゴレの硬化現象と同じでした。
表面の石灰物質が固まり劣化して筋が現れる化学変化でしょうか?
キャビネットの中も念の為に調べておきます。
別な原因が有れば部品交換だけでは済まない事が有ります。
止水栓付近は湯も水も今の所は↓異常なしです。
取り付き付近には逆止弁のような↓中間接手も入っています。
見えにくい部分ですが水栓器具取付の付近も↓接続不良には
なっていません。
止水不良の現象なので、もしかすると
一時的な原因かも知れないので調べます。
まずは止水栓を閉めてから慎重にレバーを外し、
納まりも確認しておけば後が楽です。
ヘッドを分解して↓異物が挟まっていれば除去するだけで
解決するかも知れません。
中は水が溜まっているのでスポイト↓で水抜きします。
中に有るカートリッジ本体を慎重に取出します。
目立った異物は有りませんでした。
抜いた部品を戻す前には動作不良など動きが硬い場合に
塗る専用の滑り剤が有ります。↓
ボディの周りに塗り付けながら↓納まりも確認しておきます。
底面には湯と水の切り替え穴が有ります。↓
止水と開放のスライド機構部分です。↑
中には分厚いオーリングが↑入っています。
この部品が劣化し欠けたり弾力性が無くなった
擦り減って厚みが無くなると↓止水不良となります。
参考の為に短いドライバー工具と比較しています。
99%の確率でこの↓カートリッジ部品交換で直りそうです。
この後カートリッジの取替部品を事前に確認すると
取替には問題なしなので在庫が有れば発注し、調達まで待ちます。
互換品が無ければシングルレバー水栓器具の本体ごと取替となります。
器具の品番との照合で部品が手に入るのが分かったので、
調達後に、いよいよ取替へと続きます。
この部品はtotoのTLJ30UGXの専用パーツで
部品費は約¥5,400前後。本体費の約1/3~4の費用。