現場で施工の前にポリカ平板材の寸法加工をしておきます。
現場で切断加工すると現地で加工場所が必要と加工の
切り屑が出るので掃除が大変。
そして、もし切り間違えすると現場は中断し再度パネルを注文し
納期がかかり順延となります。
納品された荷姿です。
ポリカーボネートの素材なので丸めても
アクリルのように割れる心配は、ほとんど無し。
但し養生紙は外側の延びる方は紙が千切れています。
幸い中は養生フィルムが貼られているので直ぐに傷はつきにくいですが
見た目は悪いですね。
外側は別の二重養生が必要です。
2m×3mの三枚ですが丸めて運べるので軽バンの作業車の中に
ゆったりと入ります。
切断加工ですが落とし代がタップリ有るので刃の種類別に
余計な事ですが参考の意味で切り試しをしてみます。
まずは窯業系サイディング切断用の刃です。
結果は切味がとても悪く、割れやすいので不可。
次に一般的な木材用チップソーの刃です・・まったくダメ!
挟まれて詰むし、下図のように激しく割れます。
まったく使い物にはなりませんし危険。
金属用のサーメットチップソーなら問題なく切れるでしょうが
真っ直ぐ切らないと刃がぶれると詰んだり跳ねるかもしれません。
いずれにしても危険です。
切断トイシでは・・まずまずです。
しかし熱で少し溶けた塊が付着したり滑り気味となり効率は、
とても悪いですが
細い巾で切り残すには刃が無い方が安全かも知れません。
最適は、やはりダイヤモンドカッターで湿式用の
スリット切り目が無い薄いデスク刃がベスト。
又は樹脂板専用の刃なら最適とは思いますが、かなり高額なので
低コストの普及品タイプのダイヤモンカッターの刃が無難です。
後はジクソーで金ノコ用の刃を付けて切断も常套手段です。
試し切りは終えて必要サイズを再確認し
表示ミスの印でないか?確かめて、本番切りです。
まずは長さを必要サイズで切断落とし。
切り落ちが落差の有る落ち方は端が割れるので
同一面の高さに近い状態の切断が無難。
次は巾落としですが同じく落差の有る切り落としは
端が欠けて失敗します。
当然、養生フィルムは剥がさず一緒に切断します。
別な切り方としては丸ノコなど電動工具で切断しなくても
カッターナイフやタカの爪などで定規ガイドを添えて
何度も裏表から筋切りして折れ曲げ切断も可能ですが手間が掛かります。
切断した後はバリ取りのために面取り加工をします。
手を切り易いしアルミフレームに傷も付きやすく
ビードゴムも引っ掛かりやすく作業が遣り難いので
手間を掛けます。
面取りカンナではボードカンナでも良いですが
上図のようにノミの耳などエッジを利用して削り取るのが簡単です。
カッターナイフの背中やスーパーソーなど金ノコの背中など
硬質材のエッジを利用しても同じです。
切断後のバリ取りも終えて切断加工は予定通り無事に完了です。
厚さが2㎜なので薄く切り易い素材でした。
アクリルなら、もっと困難です。
これで切断加工は無事に終えました。
運ぶ為に再び丸めて荷造りします。
丸める時に中側の端が自然な丸みにならずエッジが立つので
当たり傷が出来やすくダンボールなどで突き当り部分に
厚めの養生当てをします。
中だけではなく外側も十分な養生が必要です。
さらに締め込みタイプの簡易ベルトで縛り固定します。
これで心配なく材料は現場に持込出来ます。
次に続く。