台所のシングルレバーが不調で内部のカートリッジを
過去に取替たりした古い水栓器具ですが
今回は、もう寿命なので取替です。
止水栓が無い普及品タイプでした。
このように偏芯管に止水栓が無いと故障した時に
元栓を閉めるとトイレなど
他の水栓器具が使用できないので困る事になります。
分解して取替に進めます。
本体を外すと逆止弁かフィルターのような部品が入っています。
偏芯管を外して新規に取り換える前には
必ず配管の中に有る異物を除去します。
偏芯管を外す時も閉める時も力加減には、とても注意が必要です。
無理をすると壁の内部に有る見えない配管が破断すると、大変な事になります。
右が水側の新しい偏芯管。左は古い偏芯管で外す時に
下の水切り板金とは約1㎝ほどの空きが有りセーフです。
これが時々長さが当たり回転しない場合が有ります。
その時は、色々な工夫や偏芯管も対応可能な機種が必要で
最初から確認が必要。
床板を重ね張りする時に流し台を上に
ずらし上げる時には古い水切りを切断して
無理やり流し台の高さを後から改造した場合に起こります。
床板の重ね張りで流し台の高さが12㎜以上で上がる
現在は1㎝ほどの余裕が無くなります。
後から水栓器具を取り換える場合に偏芯クランク部品の
回転範囲を考慮していないトラブルに繋がります。
偏芯管の取替は、最初にシールテープを巻かずに空入れして
底つきになるまで何回転か?回転数を把握します。
何回転で底付きになりストップするか?
限界を知っておく必要が有ります。
そして古い配管メネジ溝の異物、固着物の除去の為に
簡易なネジ切り直しの意味でも有効です。
空ネジ入れ込み確認してからシールテープを時計回りに巻き付けます。
巻き付け時のテープの持ち方や要領は何度も経験すると
無難なパターンとして定番化されます。
高級品の水栓器具はこの捻じ込み部分が奥行を
浅く~深く・・調整出来たり
先ほどのように流し台の高さアップで偏芯管が回転出来ない時には
回転不要タイプも有ります。
偏芯管のストップ角度も行き過ぎにならず
所定位置の手前で仮止めしておきます。
両方の偏芯管を付けたら本体を組付け水平を見ながら本締めします。
本体を取り付ける前には給水と温水の止水バルブを一度開けて
管内の溜まり水を流し偏芯管から異物を吐き出しておく
必要が有るのは、その手順画像は掲載していませんが必要です。
以上で完了です。
ほとんどが無事に終えるとは思いますが・・
いつかは遭遇するトラブルの出来事が色々と有ります。
それは、古い配管の破断やネジを斜めに捻じ込んでしまう
ミスや異物処置の影響など
ほぼ予測されるパターンがいくつか?有ります。
それを事前にシュミレーションで体感実施し終えていれば
想定リスクの回避対処の効果となり安全で、とても有利となります。