現場で頻度の高い釘やビス止め基本ノウハウ習得例が続きます。
まずはドライバードリル系の基本取り扱いです。
中型であろうと小型に限らず取扱いの基本ノウハウは大切です。
見た目だけで、売れるか?売れないか?
とても危険そうで見るに耐え難い対処か?。
明らかにド素人と思われる動作や反応は必然的な危険に繋がります。
やっている本人は経験不足で未知の領域なので
そんなリスクは感じず予測も出来ません。
当然、自分以外の誰かが同じ動作をしているのを見ていても
危機意識は生まれません。
事前にリスク回避が出来なければミスによる損害や
大怪我や大事故を防げない事が問題なのです。
今後対処が増えそうなビス止めや金物取付などに必須の
ビス固定要領は基本中の基本で、これが中心に様々な
案件対処が回っていると言っても過言ではありません。
そんな意味で、使用頻度が高いインパクトドライバーを対象に
その取り扱い実態を、もっとも初歩的な取扱い要領はどうなのか?
で検証してみました。
多能工・職のアシスタント募集に応募された
ある中年男性に選考結果に基づく自他共に判断する為に
前もって承諾を得て適性動作を試して頂きました。
14.4vのインパクトドライバーです。
まずはビットの種類やビスとの適合判断では形や
サイズの識別が必要となります。
小さなサイズの#1や頻度の多い#2や、めったに無い#3など
ビスの太さにによる違いです。
まず、この段階で3種の違いがビットとビス頭の形状を見ただけで
サイズ適合性の識別判断が必要。
これは現物を数多く触ったり使用したりして
相性、ヒット感などの違いによる体感が早道。
まずは視覚で判断し、その後は体感によって
ピッタリ感と不具合感覚を再確認します。
腕や指の使い方から体制や足の位置まで身体の全身や足、腰・
腕・ひじ・手首・手の平・指など、一部の作用線、力点、ヒネリ・・など
身体と用具とビスや対象材料など4種の位置関係や諸条件を考慮して
ベストポジションを探ります。
目的の大半は安全性を最優先し後は作業効率・優位性で疲労度の軽減そして
工具や先端部品の無用な消耗を回避する目的です。
※余談ですが
それらは最初は、まったく必要性も優先順など、まったく解りませんが
長くやるにつれて勝手に最優先の順番や色々な対処策の選択が定まって来ます。
問題は色々な対処策・基本ノウハウ(単体ピース+単体ピース)が
見えるか?まったく見えないか?・・見ようともしないか?・・です。
さらに極端な対比では・・賃金貰って働きながらでも見ようとしない。
(立場次第では誰しも当てはまるのが↑このパターンで多分80%前後?)
逆に無報酬でも自助努力でヒント、アドバイスを受けながら練習している。
(どんな立場でも10~20%程度は居られそうですが後が報われるか?否か?)
もっと積極的に様々な代償を払い通常の年季をワープする練習で先取りする。
(対象条件次第で稀な存在の5%ほどの奇特で希少につき競争相手が少ない。)
以上ですが・・これらは人それぞれの生き方の好みですから善い悪いではなく
世情実態も、そんな比率に感じた私個人の主観であり信頼置ける専門書や
公の資料や統計での信憑性のある数値ではありませんので・・悪しからず。
※本題に戻ります。
求められる技量の必要性には、その人に合うか?否か?で適性が左右します。
作業動作やノウハウの認識や理解度など心身共にどんな所作をされるか?です。
業務に関する要領やスピード感、遅い、早いなど、だけでなく
間合いとか・・その他、諸々の中に貴方は何を売りにするのですか?です。
何人も見た目や少しのテスト動作だけで他人の善さを計り知る事は出来ません。
したがった誰しも目に付きやすいモノ、事 創りに関わる
基本ノウハウで、その中に潜む単体ピースの
動作などを客観的に売りに出来る部分を価値の創造や提供として
必要とされる方々に受け取って頂き味わって頂く為の
価値創造と提供が私どもの使命です。
作業や基本動作が出来るか?否か?早いか?遅いか?などは後回しで
まったく違う事に注目しているのは誰しも曖昧とされている
タブーの領域です。(←これは肯定的に捉え、望む方にしか説明できません)
応募者の男性には御試し雇用として賃金を支払いながら
適正テストをさせて頂きました。
雇用決定前に適性テストを応募者に無報酬で
させてはならないらしいです。
面接時に口頭で充電式ドリルドライバーは使えそうですか?
と尋ねると・・
「その程度は出来るはずです!」と回答されれば、
操作方法を口頭で応えて頂くか?
実際に試し使いをして頂くのが早いのです。
結果的に残念ながら不適と判断し御本人は元より
自他共に確認できたので残念ながら不採用となりました。
曖昧な判断で雇用した後に現場で起こるべくして起きる
大怪我や事故を未然に防ぎ関係者を含め自他共に最善策として
雇用を断念した判断は妥当で最善だったはずです。
適性とは、このインパクトドライバーでの使用動作だけの問題に
とどまらず他の用具に関しても同じく危険なリスクが似たような
事で増え積み重なりリスクが増大する所が超危険なのです。
誰しも、ある一部の事だけが価値基準とは言えませんので
他の事で、きっと役割や適性は叶うでしょう。
別の応募者の方に似たような適性判断をさせて頂きましたが
結果は、まったく違いました。
不慣れな動作の問題は同じように最初は誰でも有り得ます。
しかし短時間内の繰り返しや似たような動作の中から適性の差がハッキリします。
可能性が有る場合は繰り返すごとにリスクが少なくなります。
リスクが増えるのが確定的とリスクが薄らぐのは真逆です。
これは⇧木製手摺にブラケット金物をビス止めする標準事例です。
手摺の硬い素材に頭の潰れやすい専用ビスを捻じ込むのは一連の基本ノウハウが必要です。
偶然、上手く行くのではなく失敗事例も体感する必要が有ります。
縦型手摺などはブラケット金具を先付けする為に捻じれ対策も必要で
下図はウーマンズ多能工、希望者さん↓が二ヶ所の金具取付時に
ネジレ防止策を試みている様子です。
慣れるには連続集中の練習ばかりでは無く時には異種の事例を挟み
あえて短~長期間をワザと開けての反復確認が有効です。
その時に必要なのが二割程度は残留記憶としてモノにしておく事です。
八割は忘れたり記憶が無くなるのが当たり前だそうです。
覚えたい短編のノウハウを物語とすれば部分的な断片だけの
二割程度は喋れたり、やって見せられるなど再現化が望ましいです。
そしてその部分は、やがて気に留めなくても良くなる
生活習慣のようなりますので忘れて再現化が高く
まったく別な他の事に切り替えが可能となります。
淡々と次なる実施体験が続きます。
ドリルやドライバー類にキーレスチャックを用いて
鉄鋼キリを装着し壁面の石膏ボードを切り抜く例です。
四隅の一部だけ1㎝巾ほどの金ノコが入る切っ掛け切込みを作り
後は金ノコなどの切断が安全。
このまま粗くても切り抜きは出来ますし切り抜き専用ビットなら、
そのまま切り抜きが可能。
あえて基本スタイルで一連の工程を2回ほど試します。
それから、いよいよ本番試しとなります。
これは内壁のクロス貼り前のボード下地に
スイッチなどを切り抜き取付る事例です。
とても良く有るパターンですが切り抜き後の裏に
木材下地を簡易取付する時の切抜パターンです。
スイッチボックスの中は現実に見えない部分ですが・・
裏側は下図↓のように、なっています。
木材下地を入れなくても通常はボード挟み金具で固定は出来ますが
強度不足でボードが壊れそうな場合は空間に木材を接着し補強すれば
長年に渡りスイッチを押す力が加わっても持ち応えます。
以上が、ごく一部のドライバードリルの使用体験事例でした。
又の機会に関連記事はアップする事になります。
※余談ですが
通常2~3年の実務経験を要した中から得られる必要な基本ノウハウは
重要内容だけに絞り短縮し応用事例と共に体験すれば
一週間ほどで習得可能かと思います。
さらに基本ノウハウの部品パーツとなる単体ピースの習得は
それだけなら・・なんの為になるのか?わからない
単なる用具や材料などの部品で取り扱い要領にしか感じませんが
あとで相乗効果となり具体的なモノ、事 創りの全領域で
半分以上のジグソーパズルが仮組みされている事に気付きます。
外回りの周辺パズルはほぼ繋がって抜けているや
不足の形創りには何が必要か?の推測や調達が容易です。
後に完成しそうな未知の価値創造の完成を味わえます。
※余談の終わり。
ちなみに、この過程でウーマンズ多能工さんは、まだ一回戦の体験なので
記憶と再現力は二割残りで上出来となります。
次のページもお楽しみに。