出入り口のドアや引き違い建具の建付け不良で、
もっとも困難となるのが構造柱の根元が腐食したり
地盤や基礎が沈下した時は上辺だけ直しても
根本的な解決とはなりません。
以下は建具に直接関係する場所だけでは有りませんが
柱根が腐食で下がった事例です。
例えば・・流し台の裏側が水漏れで腐食や白蟻に喰われると
柱の根元は・・↓こうなっています。
そして昔に外部の土間引き違い建具の端で有った柱根の状況です。
二階を受けている大切な通し柱の根元ですが↓古いトタンを剥がし
外から見れば・・こんな感じ。
部屋の中から床下の柱根に大バールを突き刺すと・・ズブズブ刺さります。
見た目には柱の形が有るように見えても・・
柔らかい腐食した木材のカスが千切れ落ちます。
このままでは垂直方向の上下に揺れる地震が来ると
建物がガクッと下がり家は傾きます。
そこで腐食部分は取り去り防腐剤を塗ってから
湿気が乾燥した頃にモルタルで浮いた空間を埋めて補強します。
内側は見えないのでモルタルはダンゴ盛りでも良いです。
柱根の空洞さえ埋まれば、なにもしないよりはマシなのです。
外側も同じようにモルタル補修して、
後は小動物が出入りしないように通気口などを付けてから
外壁わ塞ぐ補修となります。
以上が大雑把ですが柱根が腐食して柱自体が下がる事例の参考画像でした。
次はドアの開閉不良対策事例5/6に続きます。お楽しみに。