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手摺取付1/5(通路)内壁鋼・木の混合下地

住まいの困り事の中には身体的な問題が起きると

普段は、なんとも思ってもいなかった事でも

一挙に不自由さを感じる事が有ります。

 

その例としての手摺の必要性は多く見られます。

 

ふとした時に、立ち眩みなどが起きればとっさに掴む事が出来れば

転倒など二次的なケガなどに繋がるのを防止出来そうなのが手摺の存在。

 

明るく、とても元気そうだった方が徐々に身体的、運動機能が失われて

手摺が無ければ室内を移動出来なく、なってしまった、お気の毒な事例でした。

 

それでも、いつも肯定的な考え方をされて前向きで素敵な方なので

その間に色々に対処策に関わらさせて頂いた私自身が励まされました。

 

そして何度も居住環境を改善しながら度々、介護保険も利用して

申請と共に取付実施となりました。

 

身体的機能不全は人によって大きく異なりますので

取付位置や太さや角度なども使用される御本人様の意見や

実際の使い勝手場面での位置確認や使用後の使い勝手の感想が必要です。

 

まずは、台所と寝室への動線に取付でしたが建物は軽量鉄骨造なので

間仕切りはパネル式の為、柱や下地は壁の中で構造が見えません。

取付前です。↓

手摺取付(通路)内壁鋼製下地1.JPG

一番、困難だったのはブラケット金物を取り付ける位置を狙い

ビス用の試し穴を探る工程です。

 

幸い同型の○○○ハウスの軽量鉄骨造は別現場で何度か

解体したり増改築の経験が有ったので

構造材の有る位置や空洞の存在などを少しは予測が出来ました。

 

その推測を元に取付で、↓ほぼ狙い通りに取付出来ました。

手摺取付(通路)内壁鋼製下地2.JPG

勝手口への出入りで土間に上がり降りる為のタテ型↑との組み合わせ。

 

鋼製フレームらしき構造材に突き当たると鋼材が薄い物か?厚い物か?

はたまた薄い鋼材フレームを貫通すればその奥には

木製下地のパネル用の枠組なのか?など・・

有り得そうな条件を想定していれば・・なんとか、なりました。

 

そして台所にも、なるべく居たいとの事で無理気味でも取り付けたのが

流し台の側面に直に取付で縦型にはスベリ止め加工の

ディンプルタイプなどで組み合わせ。↓

手摺取付(通路)内壁鋼製下地3.JPG

以上で、不自由になっていく身体を、とても前向きな方が

歩行訓練に利用された、とても深い感動を抱かせて頂いた

思い出深い現場事例でした。

 

次は別の現場ですがローカを挟んで寝室と居間の間に

6㎝ほど下がった床が身体が不自由な高齢者様には

出入りが困難と、なっていた現場事例です。

 

段差解消に床をスロープと一間の引き違い建具の真ん中に

縦型手摺を床とカモイに固定。

それに横の手摺を、出入りしない側にT型で接続し

横への出入りも可能になり長過ぎて不安定な

タテ型の手摺も固定しました。

 

一間の引き違い建具の真ん中に縦に取り付けても

建具はどちらに開け閉めしても中央は

建具の端が居座るので結果的には、まったく邪魔にはなりません。

 

 

次は、またもや別の現場ですが

洗面からトイレの有るローカへの出入口で角の部分です。

 

此方側からや、向こう側からの出入りでタテ型手摺を

容易に掴める為には出隅用のタイプが

壁や出入り枠に隠れず安全です。

この出隅タイプはホームセンターなどには無く

常備在庫をしているのは稀です。

 

建材専門店、金物店かネット販売などで各所の納まり寸法など

適合するか?否か?色々と調べてからの注文で調達となります。

 

取付部分の拡大画像です。↓今は取付ビスが丸見えですが

後で付ける化粧カバーで隠れます。

手摺取付(通路)内壁鋼・木の混合下地3拡大.JPG

同じ現場で別の出入り口にも同じく出隅用で少し長い納まりで取付。

 

ここは土間への上がり降りにもなるので見えませんが

下には踏み台とセットです。

以上が通路などの手摺取付、参考例でした。

 

いずれも介護保険適用なので施工前と施工後の写真添付が必要で

申請から着手と完成報告など一連の手続きと期間が必要です。

 

※自力で付ける場合に必要な施工ノウハウは別の機会に掲げます。

 

次のページ内容もお楽しみに。


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