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システムキッチン普及品タイプの取替え6/6下部の本体組立仕上げ

最終段階で下部の本体を組立、取付となりました。

 

やはり入隅から取り付けですが、置くだけで、まだ壁面に固定はしません。

 

後に続く物を並べて仮にでも繋いでからでないと直線性がでません。

 

一台目の端を取り付ける時には見落としやすい事が有ります。

 

スペーサーと呼ばれるような約15~25㎜ほどの厚みで

細い部材の付け忘れに注意。

 

この現場でも仮置きし繋いだ後に判明し手直し。

 

ほとんどのメーカーに共通しているスターターとなる部品です。

 

当然、色々な条件に応じて必要な予備材も有り

まったく不要で使わず残す物も有ります。

台所キッチン取替え?下部本体取付?ガス台とセンター例.JPG

最初の一台目を壁面の転びに合わせて先に固定してしまうと

後の連続する箱物部材の各所ツナギ目が合わない事が有ります。

 

二台目とは並べて、直ぐに連結ビスで仮止めなどしますが

壁には、まだ固定しません。

 

シンクの有る本体には配管の穴あけが必要で、

この時に最初の一台目の転びにより

 

穴あけ位置がズレる時が有ります。

やはり仮並べしてから穴あけ位置を決定するのが無難。

台所キッチン取替え?下部本体取付?シンク台穴あけ前の配管例.JPG

配管の穴あけは商品のタイプによってはキャビネット

配管スペースの空間がある場合と

この現場のように底がベタ当たりのタイプなどの違いが有ります。

 

そしてベタ底のタイプは床板の起伏があれば、

もろに転びが生じますので特に注意。

台所キッチン取替え?下部本体取付?シンク台穴あけ前の配管例?.JPG

箱物の下に空洞が有り床の起伏や配管スペースになりやすい

メリットは有りますがキャビネット内部の空間で下部が

ロスとなり実用の収納容積が少なくデメリットとなります。

 

逆に今回のようなベタ底は床の起伏の影響を受けたり

配管の余裕スペースが無いデメリットは有りますが

内部の収納容積はフル活用で有利です。

 

壁面タイルの仕上げが下部は無いので

通常では障害となる膨らみで当たる事はありませんから安心。

 

穴あけ位置は正確に測り加工します。

 

事前の配管改造では、この状態を想定し配管の位置を予測して

多少の位置ズレは許容範囲内で配管の改造準備をしてあります。

 

商品メーカーやタイプの違いによって

配管スペースとして大きな空間が有るタイプは

いきなり底に穴はあけずキャビネットを置くだけで

据え付け可能で穴あけは二重底や二重背板などのタイプが多いです。

 

マンションタイプは特に床上など露出配管が多いので

床と腰壁の下部で入り隅の付近は

箱物キャビネット全体に配管用の空間が必要。

 

配管付近は二層になり上部や背面に目隠しパネルが有り、

それに穴あけするので手順が異なります。

 

この普及タイプは底だけの一層なので、据え付け時は

穴あけが面倒の様ですが床や壁面の起伏が僅かなら簡単です。

台所キッチン取替え?下部本体取付?シンク台穴あけ例.JPG

穴あけ加工にはホルソー工具が必要で配管を無理に変形させず

丁寧に通しながら据え付けます。

 

当然、配管には異物混入の防止策が必要。

台所キッチン取替え?下部本体取付?シンク台穴あけ後の据付例.JPG

これで連結しながら仮置きは完了なので全体を見渡し納まりを確認します。

 

台所キッチン取替え?下部本体取付?シンク台穴あけ後の据付例?.JPG

三台の繋がり後には直線性や転び、曲がり、起伏が無いか?再度調べます。

 

台所キッチン取替え?下部本体取付?シンク台穴あけ後の据付例?.JPG

問題が無ければ固定ビスや付属金物を取り付けて全体を本止めします。

 

そして肝心な給水、給湯、排水の配管接続に問題が無いか?チェックし

カウンタートップの被せとなりますが持ち方を注意しないと破損します。

 

長い物なので二人で両端だけ持ち平面持ちの状態が長引くと

中央付近が自重で曲がりシンクやカウンタートップの表面に

ヒビワレや歪の傷が生じる事が有ります。

 

連結止めされたキャビネットはまだ壁面には固定しません。

 

天板を据え付けてから壁面との隙間を確認した後に

各所の合わせ目などもチェックして、

さらに細かい所を本体に止めて一体化していきます。

台所キッチン取替え?カウンタートップとシンク取り付け後の配管接続.JPG

ここで連結ビスの位置が悪く引出しの連結ビスのキャップが衝突して

引出しの最後が閉まらないトラブルに遭遇しました。

 

台所キッチン取替え?引き出し機能と取付ビスの化粧キャップの干渉で開閉不良の施工ミス例.JPG

連結ビスの位置を上に変更し解決しましたので壁面にビス止めします。

 

本体キャビネットを既存壁面にビス止めは締め過ぎると

本体の裏に隙間が有れば変形したり本体に無理な力が掛かり

後で狂いますので締め過ぎは禁物。

 

ガスの配管接続はガス屋さんでないと触る事ができませんので外注。

台所キッチン取替え?キッチンパネルのモール取付.JPG

本体が取り付けられたらキッチンパネルの化粧モールを使い分けで

切り合わせ養生テープで仮止め押さえしながら接着取付します。

 

これは先に取り付けしても良いですが後からの方がよい時もあり

ケースバイケースとなります。

 

下図は↓キッチンパネルの目地巾が少し広過ぎたり

ホーロパネルの切断加工後の防錆塗装が見えやすく

化粧モールで隠れるか否か?のギリギリですが、なんとか納まりました。

台所キッチン取替え?キッチンパネルのモール取付?サビ止めテープ巾とモール仕上巾不足の施工ミス.JPG

化粧モールの取り付けやシーリングも終えて

ガスの接続を待つだけとなりました。

台所キッチン取替え?ガスコンロ据付?入れ込み仮設.JPG

翌日にガスの配管とコンロのビルトインで最終仕上げに進みます。

 

台所キッチン取替え?ガスコンロ据付?ガスコック取付.JPG

ガス配管付近の納まり例です。

ビルトインのガスコンロに直付け納まり。

 

台所キッチン取替え?ガスコンロ据付?ガスコック取付?.JPG

プロパンガスのコンロ接続配管は終えました。

 

後は別途工事ですがガス漏れ検知器が必要な場合は

取付位置は壁面の下部で都市ガスの場合は天井付近で上部となり、

後付けは配線コードが長く見苦しくなりがち。

 

目的の位置に電源コンセントが近くに有れば

不要なコード長さは少なくなります。

 

ガス漏れ警報器の為に電源コンセントを

増設する必要が有りましたので床下から内壁の下部の方に

配線するのも露出でなく壁の中に通しました。

台所キッチン取替え?ガス警報器用の電源コンセント増設取付の配線で隠ぺい時の床下から内壁への貫通穴あけ例.JPG

 

これらは大工工事の床と壁面の構造納まりを想定し

配線コースに有用な穴あけをすれば意外と簡単に隠蔽配線も可能です。

 

もちろん、まったく不可能な場合も有り、その時は床埋め込みコンセントか

壁面に露出配線になっても化粧カバーで隠して仕上がりとなります。

 

普及品タイプのシステムキッチン取付仕上がり後の↓上部です。

台所キッチン取替え?完成?上部.JPG

下付近の↓参考画像です。

 

台所キッチン取替え?完成?下部.JPG

やはりキッチンパネルはホーロータイプが奇麗で長持ちします。

 

以上が普及品タイプのシステムキッチン取り付け事例でした。

 

※色々不手際は有りましたが、まずまずの納まりとなり一安心。

 工程が長くて要点も多いので自力で挑むには困難そうですが・・

 要所さえ決めていけば、なんとかなる内容です。

 本気で挑みたい方は、ご相談下さい。

 

次の事例もお楽しみに。


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